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初めてのバイヤー向け展示会出展ガイド


個人作家や小規模ブランドが展示会出展を考えた時、参考になりそうな要項をまとめました。

出展を決めると、お金はもちろん、取引候補を事前にリスト化して来場を促したり、資料作成、出展後の動線など様々な準備が必要になります。

展示会は名刺交換20〜40件 → 1〜5件取引に繋がるぐらいが目安と言われています。
展示会に出ればたくさん取引先が見つかる、というのではなくお取引に繋がる件数は想像するよりも少ないです。


あるバイヤーさん談
「合同展100社が出展中、買い付けするのは3−5件ほど。
デザイナーが想像するよりもバイヤーが買い付ける数は少ない。
バイヤーはたくさんのブランドを見ている。
デザイナーはデザインだけではなく、競合をリサーチしたりマーケティングの知識も必要です」


少なくないお金と手間をかけて展示会に出展するので、しっかりリサーチと準備をして成果に繋がるようにしたいですね!



1、 展示会


通常出展は個人作家や小規模ブランドにはハードルが高いですが、低額のクリエータープランを用意している展示会も多いです。
展示会もそれぞれ個性があるので、自分がどの展示会が合うのかを見極めつつ、出展者募集は約半年前になりますので早めにチェック。

展示会は下記が全てではないですが、小規模ブランドが展示会出展を検討できそうな展示会をピックアップしています。
* 2019年の情報を転記しています。金額等変更になっている場合もありますので詳細は展示会HPにてご確認下さい。


◇ 東京インターナショナルギフトショー

年2回開催
来場者数:約50,000人
出展企業:約4,000社
来場者も出展者も多い大規模展示会。
出展企業も来場者も業種・業態は様々。

通常出展 ¥399,600(税込)
クリエーター向けプラン:ACTIVE CREATORS 
出展料 初回¥151,200 2回目以降 ¥172,800


◇ IFFT/ インテリア ライフスタイル リビング

年2回開催
2017年実績
 来場者数 : 27573人
 出展社数 : 787社

出展は家具やキッチン、暮らしにまつわる用品が主流
小売、セレクトショップ、デザイン事務所、設計事務所、レストランなど来場者も感度が高い。

通常出展 ¥340,000〜
新規ブランド支援ブース(NEXT/FOODEST)¥165,000
35歳以下のデザイナーブース(TARENTS) ¥100,000


◇ rooms

年2回開催
来場者数:約20,000人
出展ブランド数:約 350 ブランド

アッシュ・ペー・フランス株式会社が主催する展示会。
世界観もH.P.FRANCEのショップ雰囲気さながらの展示会。

出展者も高感度クリエイティブ系が多い印象。
展示会中は物販も可能(手数料20%)

個人でも出展しやすい様に出展プランも数種ある。
YELLOW PLAN ¥100,000
(↑立上げ3年未満、または学生)
TABLE PLAN ¥130,000
WALL PLAN  ¥180,000
BOX PLAN  ¥280,000
SPACE PLAN ¥400,000



◇ ててて見本市

年1回開催 2019年より2回開催
2019年実績
 来場者数 3,300人
 出展者  99人

文化や生活を大切に考えながら、素材や工法にこだわりを持ち、継続していくことのできる適切な規模や数量を捉え直し、しっかりとものづくりを紡ぎ・繋いでいこうとする「作り手」が出展者条件。
「作り手」、伝える「伝え手」、使う「使い手」を繋ぐ場としての展示会。

出展料 ¥180,000


◇ EXTRA PREVIEW


◇ PROJECT TOKYO



2, 展示会必要資料

商談時に必要な書類です。
展示会中、バイヤーはたくさんの資料を受け取るので、後にバラバラにならないように封筒やクリップでまとめて渡すと親切です。

お取引したいお店をリストアップ → DM1ヶ月前に送付 → 来場を促す、には事前にカタログが必要になるので、カタログは1ヶ月前には用意。

・名刺

・カタログ 

(記載事項:ルックブック・プロフィール)

・オーダーシート
(記載事項:品番・商品スケッチ・販売価格・卸価格・商品素材・ミニマムロット)

・取引条件
(記載事項:掛け率・デリバリー・決済時期・振込口座・送料について)



3、 展示会後 フォロー

展示会が終わると名刺交換したお店には2,3日以内にお礼メールを送付。
その時に文章だけではなく、思い出してもらえるようにブース写真を添付することも忘れずに。



4、 補助金

展示会出展費はすべて合わせると安いプランでも20万前後になります。
地方在住であれば交通費・宿泊費も大きな金額になります。
金銭的に厳しいのであれば、展示会出展や準備・旅費など補助してくれる国の制度もあるので利用を検討してみるのも良さそうです。

支払い後だと補助金は申請できないので、展示会出展を検討している場合は近くの商工会議所にて利用できる補助金について問い合わせて下さい。


その他、色々な分野で金額の1/2〜2/3を助成してくれる補助金があります。下記のリンクは東京都ですが、地域の助成金一覧を検索してみて下さい。

小規模持続化補助金でも展示会出展費を申請できます。
こちらのnoteも参考にどうぞ。


私自身が今年初めてバイヤー向け展示会に出展しました。
その時に展示会の出展はこうすれば良い、という情報を見つけることができずに手探りで不安になりつつの準備でした。
ハンドメイドのイベントではなく展示会は商談の場なので、商品への想いに溢れたカタログだけではなく、取引条件にお金やデリバリーのことをしっかり記載することは必須です。

上記意外で「これも書いとくと参考になるかも」的なことがあればコメントで教えて頂けたら嬉しいです。

あなたの展示会がうまくいきますよーに!





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