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靴について

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靴についてのアレコレをまとめています
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海外靴サイズのメジャー作りました

海外靴サイズ(UK・EURO)対応のメジャー作りました。 PDFをダウンロードできます。 サイズはA4になります。 印刷時にサイズを100%にして縮小・拡大しないように気をつけて下さい。 上段と下段を貼り合わせ2つ折りすると幅12mmのメジャーになります。 元ネタは写真の黄色海外製のメジャーです。 海外靴サイズ全然わからない!とtwitterでつぶやいたところ、頂きました! わかりやすいメジャーなので紹介したいとネットで探したのですが、見つからなかったので作りました。

足が外側に流れる靴について

靴を履くと足が外側に流れてしまう、そんな靴がたまにあります。 トップが浅いパンプスにはなくて、羽根靴やモカ、ブーツで遭遇します。 自分で木型を削ってみて「そういうことかー!」と腑に落ちたので書いてみようと思います。 足型と靴の木型。 このボール部分(足の親指の骨と小指の付け根の部分を結んだ線・木型の足囲)をマークします。 これを正面から見ると。 上手く写真がと撮れなかったのですが…、ボール部分で一番高さがあるのは足では親指の骨の部分、木型ではセンターになります。

木型抜きを自作してみました。

靴の木型抜きを作ってみました。 靴作り道具って、需要も多くないのもあるけれど、それぞれが高いです。 靴を作っても、木型抜きがなかったら靴が木型から抜けない! なので木型抜きは必需なのですが、普通に買うと一万円半ば。 いやー、考えちゃいます・・・。 とりあえずのものを自作したので、紹介します。 東急ハンズで材料揃えて、1300円でした。 今のところ、釘を抜き忘れとかで力をかけたりはしていないせいか、普通に使えています。 あくまで私の自己流ですが、靴作りをちょっとして

ミシン針の番手

突然ですが、私の持っているミシンはSEIKOの18種です。 靴のアッパーを縫う時に使われるメジャーなミシン。 一般的な靴用のミシンで太いステッチは難しい。 メーカーさんにデザイン画を出した時に8番の太い飾りステッチを入れていると「あー、うちは靴用ミシンしかないからこのステッチは外注になっちゃうな」とはよく呟かれました。 そうなんやねー、18種だもんねー、とうなずいていたのですが。 先日会った職人さんに「え、縫えるよ」と。 なになになに? 「針の番手は?」 14番使っ

靴のヒールの高さは変更できるか?

以前から気になっていたこと。 ある靴の修理屋さんの前を通った時に「ヒールカット致します」との文字が。 ヒールカット!? どうやらヒールを削って低くするサービスを受け付ける修理屋さんがあるらしい。 確かにネットで「ヒール」で打ち込むと「ヒールを低くしたい」という検索候補が現れるくらいだから需要はたくさんあるんだろうなぁ。 これ、結論から言うと「ダメ」です。 ヒールをカットするだけだから、技術的には問題はないけれど、靴のバランスが変わるので身体にはよろしくないです。

靴の各部の名称

靴の各部分の呼び方を簡単に説明。 ・ 本体部分、甲の部分 = アッパー ・ 内側 = ライニング・裏 ・ 内側の底 = 中底 ・ 中底の巻き = 中底巻き・ボール巻き ・ 外側の底 = 本底 ・ ヒール ・ ヒールの最下部 = リフト ちなみにアッパーのトップのラインをトップラインと呼びます。 「トップラインをもっと浅くしてください」とか、よく使いますよ。 #靴 #シューズデザイン #靴企画 #靴作り #シューズデザイナー

靴作りの流れ

メーカー現場での靴の作り方をざざざっと紹介します。 ちなみに、本当にザザザッとなので、実際の靴職人さんには「そんなに簡単ではないよ!」と思われるくらい突っ込みどころは満載ですが、靴の作り方を全く知らない人に靴作りの流れをざっくり知ってもらうような感じで紹介したいと思います! 靴作りのスタートはデザイナーさんによるサンプル仕様書の作成です。 その仕様書の絵型を元に型紙職人(紙型師)が紙や専用のテープ(デザインテープやアルカテープと呼ばれる)を貼った木型にデザインを描き、紙

靴の履き方

街に出ると靴をユルユルで履いている人が多くて、とても気になります。 パンプスなどベルトや紐で調節できない靴には特別な履き方はないけれど、運動靴などの紐靴やストラップシューズなどは靴と足の踵を合わせて履いてください。 単純なことなのですが、これだけで疲れが全然違ってきます。 長時間歩くときは初めと数時間後ではむくみなどで足のサイズもかわってくるので、こまめに靴紐やストラップを調節をしてくださいね。 ? どうして踵を合わせて履かないといけないの? 靴紐やストラ

柔らかい靴は良いのか?

たまに見かける「やわらかいんです!!」と靴を2つ折りに曲げている写真。 実は柔らかすぎる靴は、足には良くはないのです。 靴には「シャンク」という金属パーツが入っています。 この「シャンク」は適切でない場所で靴が曲がるのを防止する「靴の骨」の役目をしているのです。 でも「柔らかい靴=履きやすい靴」という考えが定着している現在は、 この「シャンク」のない靴がたくさん出回っています。 このシャンクがない靴で転んだり、不自然な態勢になってしまった時、足が変な角度にねじれたりし