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2020.9.23学費の壁

別アカウントからのお引越し記事第7弾。
2020年9月23日の記録記事です。

⇩これは、公教育を選ばない人にはずっと付きまとう問題です。


長男の中学について、本格的に考えて動き始めました。
ホームスクーリングを今年はしているけれど、来年度は私が仕事復帰。
家で1人でホームスクールは難しいのでは、と、どういうやり方にするのか今から悩んでいます。

始めは、「中学になったら行けるかも」と言っていた長男。
私は公立学校でオッケーと思っていました。
でも、説明会に行ってきた私をみて、長男は「やっぱり行けないかも」と。
公立中学はとてもやる事も縛りも多く、不安になったようです。

とりあえず公立で、と考えていたけれど、これは色々選択肢を増やすべき!と思い、私立やフリースクールを調べて資料請求や見学など動き始めました。

そこで立ちはだかったのが、学費の壁‥
私立もフリースクールも決して安くありません。
フリースクールの方が高い場合も。

長男だけでなくあと2人下にいるので、やすやすと決められません。

あるフリースクールの入学条件に「保護者が子どもに経済的なサポートができること」とありました。
子どもをよくみてあげたいと思い、仕事をセーブしようかと考えていた矢先、子どもが行きたい学校に通わせるには仕事をするしかないという現実。

現在の日本では、公立学校に固執しない教育にするためには、そこの金銭的な負担が免れません。
それに対する補助があるといいのになあ。

お金が出せないと別の学校には通わせられない。
ホームスクーリングは親が働くのを辞めなければいけない。
公立学校に通うことは金銭的に負担が少ない。
だから、そこを選ぶという人もいるのかなあ、と考えてしまいました。

息子本人にあった学校に通わせるために、フルタイムで復帰するのか。
公立中学にチャレンジさせて、私は時短で帰ってきた息子を迎え入れて様子を見るのか。
ホームスクーリングを継続して、今の仕事を辞めるのか。

私は、今すぐに答えをだせないけれど、色々な学校を探しながら、長男にとってのより良い学び方を親子で一緒に探そうと思います。


この直後、私は仕事復帰を決め、翌年小学校教諭として仕事に復帰しました。
長男は週3フリースクールに通い週2は家で一人、私は毎日仕事。
それでうまくいっているはずでした。

しかし、長男はフリースクールにも行けなくなりました。
一番見てあげないといけない長男が辛いときに、私は仕事が忙しく、仕事8割家庭2割の仕事配分。
長男の話をしっかり聞けず、学校の子どもたちの方を優先してしました。
それでも学校の保護者から、もっと学校の子供のことを見てほしいと言われ・・・

限界が来た私は退職を決めました。
長男が悪いわけでも学校が悪いわけでもありません。
私は何かに関わってしまうとそこにめいっぱい力を注ごうとしてしまうので、その一つを絶っただけです。
考えた結果、仕事より家庭をとりました。
お金の不安はありましたが、お金を稼ぐために自分や息子の人生が辛くなるなら一度安定した収入を手放してみようと思ったのです。

そして、ご縁あり自分でフリースクールを立ち上げることになったのですが、そこで学費の壁にまたぶち当たりました。
親としては安くしたい、でも経営側としても食べていかないといけない。
ずっと悩み続けています。
未だに最適解は見つかっていません。

知り合いに
「相手が無料だと、それが当たり前だと思っているから難しい」
と言われたことがあります。
教育は本来お金がかかることだけど、国がそのお金を保証しているので実質利用者は無料で教育が受けられます。
職員も給料がもらえて食べていけます。
でも、国と違う事をしたらそれが適応されません。
お金のある人だけが教育を選べるのです。

今、学校外の学びを選ぶという事はそのリスクを負ってまで選ばなくてはいけないというかなりハードルが高いものです。
それでもそちらを選ぶ人が増えているという事に、今を生きている人たちが気づいて何か対応を考えていくべきだと思います。

「あきらめなければ、お金は何とでもなる」と言ってくれた人もいました。
確かにお金が無くてもプレゼンしたり、クラファンしたり、融資を受けたり・・・方法はあります。
でも、それをできる人しか教育を選べないというのはどうなのかと私は思います。
多様な教育が当たり前になっていく社会を目指して、活動を続けていきます。

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