フランスと私 第二章 「最初のフランス」
フランスと縁があるはずなどない九州の離島で生まれ育ったにも関わらず、人生のところどころでフレンチ・カルチャーにひょんなきっかけで出くわし、30歳目前にしてこれまたひょんなきっかけでフランスへ旅することと相成った私。
ここまでのいきさつは、第一章「出会い」を:
https://note.com/rica_motoqui/m/m98089bac0884
さて、初めてのフランス。
準備の段階から分からないことだらけで、ドキドキを楽しむ余裕もなかった。これまでの人生経験とありったけの想像力と「地球の歩き方」をもってして全力で旅の支度に臨んだが、実際に現地で役に立ったのは半分くらい。
例えば。
12月の旅だからとやたらと暖かい肌着を着たはいいが現地ではどこも暖房がポカポカで大汗ダラダラ(でも肌着だから脱げない)、外に出れば汗が一気に冷えるから、風邪を引きそうになったり。
街歩きのバッグは背負うタイプがラクだと人に勧められ遠足みたいなリュックサックを持って行ったが持ち慣れてないからかえって身体が痛くなったり。
旅慣れた同伴者にアドバイスを求めたりもしたが、体格や体質や習慣が違うからか、同じ方法同じ装備で快適かというと案外そうでもないのだ。ひとつ確実なのは、旅だからといって特別な装備にするんじゃなくて、なるべく普段着ているもの持ち歩いているものを持っていくこと。
着るものも持ちものもタイムマネージメントも「自分が心地いいと感じる」が基準でなくてはならない。それでなくても海外の旅は楽しさと同じくらいのストレスを伴うものだから。
さあ、では、私の最初のフランス(時として珍道中)、しばしおつきあいのほど。
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