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母との再会

今日は
実に5ヶ月ぶりに母と会った

ちょうど介護認定の見直し時期だから
調査員さんと病院であったんだけど
車椅子で下まで降りて来れるので.....と相談員さんが連れてきてくれた

コロナ渦で面会禁止になってからこっち
彼女が何かの病気を発症するとか
病院や施設を転院するといった時以外会えなかったから
6月の脳出血以来初の再会となった

調査員の方にいろんなことを聞かれ
なんて長い時間彼女の衰えを見てきたのかとつくづく振り返っていた
一人で暮らせていた彼女がここまでくるその道のりの全てを知っているのは
私だけだ.....
その事実が、私に何かを語りかけていた


思っていたよりも肌の色艶も良く
だが、左半身麻痺のおかげで左目が開かず
体もどんどん左に傾いて崩れていく

脳の働きも止まってしまった部分があるんだろう
彼女持ち前の機嫌の悪い時はあるそうだが
認識力も思考力もなく、自分の感情のヒダすらも認識できなくなっているように見えた

調査員さんの問いに
「全部忘れたょ」 
と答えていたが
私のことはまだ覚えていた


実は


私は母に会うのを恐れていた

変わり果てた母を見て 
自分がどんな反応をしてしまうのかが怖かったから.....
でも、..........大丈夫だった

それどころか

姉にも私にも、そして彼女を取り巻く全てに対し
常に威圧的に己の法を振りかざし
「私は一人でも大丈夫」と強く言い続けてきた母が
「ブルータス、お前もか.....」と言いたくなるほどに自分を見失い
口ほどにもなく 弱音を吐いて 彼女が隠してきた彼女の真の姿をあらわにしながら
日に日に朽ち果ててゆくその日を迎える意気地もない様を見せられて
母の浅はかで横暴な態度に抱いていた嫌悪感がさらに増していたにもかかわらず

今日、母を目の前にし
そして彼女に触れて 視えた

わずかに残る彼女という人間の部分で
人の声を聴き分け
確かな何かに辿り着こうと意識の中を彷徨う様を視て


............. 哀れだった

次の瞬間
その健気な姿に 彼女への愛情があふれてきた

私を生んでくれた人

私を育ててくれた人

私の幸せを願ってくれた人

そして
方向性はズレていたとしても
不器用ながら自分を生きようと頑張ってきた人

そんな人の最後のわがままくらい
十分に見守り、支えてやるくらいのコトができなくて何が娘だ
何がありがとうだ、何がヒーラーだ...........


あらゆる想いとともに
何かがすでに、すっかり溶けてなくなっていることに気づかされた


ここまで来てまだ私に教えてくれる

人として
私が目指すものをより浮き彫りに
そして、それに必要な力を確かに私が持っていること

はっきり視えたょ

ありがとう


コロナ渦が激しくなり始めてから
カウンセラーとレイキヒーラーという新たな仕事を私は得た

私の持って生まれた使命のベースとなるこれらのスキルを身に付ける間
母に会っていなかった
その間に
私はここまで変化していたということだ

今ならいつでも愛を送ってあげられる
一人確かなものが何もなく
どこを彷徨っているかもわからない中に生きている母に

大丈夫
いつも光で照らすょ


また 会いに行くから.....



今日もありがとうございます

一歩、また一歩と前へ進んでいることを実感できる毎日を
大切に送っていきたいですね

みんな気づいてないだけで
立ち止まっているようでも
成長が止まってしまっているようでも

しっかりと 一歩、また一歩
人によりその速度は違っても
前へ前へと進んでいるんだと思います


素敵な夜をお過ごしください


 のりこ








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