雨の音好き♥

私は雨が好き
雨の　音が好きだから.....だと思う

雨は全てを包み込んで
私を隠してくれるから.....

雨の音を聞くと
必ず幼少時代を思い出す

あれは幼稚園の頃

初めて〝 雨 〟を見て
〝　雨音 〟を認識した

幼稚園生の私には
雨は寂しく感じる私を優しく包み込んでくれるものであり
その感情がどういったものであるのか全く知る由もなかったが

今思い起こすと
雨音に人生の哀愁とわびしさを感じていた.......

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そもそも幸せにお家で一人遊びをするちっちゃな私を
両親はいきなり幼稚園へ放り込んだ

突然の世界の変化
見知らぬ人が、しかも自分と同じ年の人間がこんなに存在し
さも当たり前に団体に溶けこみ団体行動を無理なくしている様に
戸惑いを感じずにはいられなかった

なぜここに存在しなければならないのか？
その意味は何なのか？
では、そもそも私はなぜこの世界に生まれたのか.....？

全てが謎で、全てが絶望感に包まれた

そんな幼稚園生活の中の園庭の奥

大きなどんぐりの木が立ち並ぶ手前に位置する鉄棒の周りにできた
水たまりに落ちる雨のしずくが星のような形に跳ね上がり
美しく輝いているのを見たあの時

雨を好きになっていた

いきなり放り込まれた幼稚園
訳も分からず団体の縛りに加えられ
必要性の理解できないルールとリズムに染めんとされ
私は恐怖におののいていた

両親さえも信用ならない
なぜ私をあんな無意味なところに置いて行くのか？？？

周りの同じ年の子たちは
同じ年の癖に嫌に人慣れし、嫌に空気に合わせ
嫌に団体に所属しきっていた

私は浮いていた
どうしようにも浮いていた
全く溶け込める気さえしなかった

そのせいだ

人に
恐怖心を覚えるようになったのは.....

一気にいろんな人の心の声の渦に入れられ
耳をふさぎ 心を閉ざすことを身に付けた

怖かった

とにかく　怖かった

世界が違った

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こんな些細な経験が
子供の一生を左右することがある

私はこの時植え付けてしまった人への恐怖に
自分では全く気付かないまま54年間苦しんだ

それに気づかせてくれてブロックを解放してくれた人がいた

おかげで今、『 ちょいワル愛の伝道師 』と変貌することができた
.....いやいやこれがそもそもの私のキャラね(￣▽￣)

インチャはつらかったことでしょう
元の無邪気で天真爛漫な自分をひたすら隠し続け
人の声が聞こえてしまう、人が心の奥にしまって隠しているその人の姿が見えてしまうそのことを
ずっと忘れたふりしてしまいこみ

顔色だけをうかがって
周りに合わせ、相手の心を汲んで動くことだけに終始してきたのだから.....
それが誰のためにもならないただの自分のエゴだとも知らずに.....

みなさんも
幼い頃の些細な記憶が本当のあなたをせき止めていることが
あるかもしれません

何かの音を聞いて
何かのにおいをかいで
何かの景色を見て

ふと心が
ちくちくとした痛みや
スっとナイフがかすめたような痛みとか
なんとなく、自分のそこから悲しみにも似たものがこみあげてくるとしたら
それは遠い記憶が今もなお
あなたの人生をいろんな意味で支配しているかもしれません



解放してね💗

ありがとうございます

Norico