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ダマスキナードの呼び鈴

なんだかシャーロックホームズの小説のタイトルみたいですが、ここでご紹介するのは、スペインの古都、トレドの伝統工芸品「ダマスキナード」。
銅板に金糸や銀糸を象嵌したもので、シリアのダマスクスから伝わった技術です。実は日本の螺鈿細工などの起源でもあります。
↓こちらはダマスクスではなくトレド

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ダマスクスは古代オリエント時代から交易で栄えた街で、初のイスラム王朝、ウマイヤ朝(7~8世紀)の首都でもあります。ウマイヤ朝がアッバース朝にとってかわられてからは、支配者層がイベリア半島(現在のスペイン、ポルトガル)に移住したために、シリアの技術がスペインに生きているという訳です。

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アラベスクな文様がステキでしょ?デザインも大きさも様々で、値段もピンキリです。
私が購入したのは写真左のベル。鳴らしたらメイドがやってきそう。
(注:うちにメイドはいません。笑)
右のお皿は直径5センチほどで、スペインに行った人からお土産にいただきました。表紙に使った写真のように大きなお皿もありました。
私が訪れたお店は工房を併設していて、職人さんが実際に作っている様子を見ることが出来ました。根気のいるとても細かい作業です。いつまでも見ていたい感じ。

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ただ残念なことに、時間が経つと銀線の部分が黒ずんでしまいます。
トレドでダマスキナードを買ったら、ときどき磨いてあげてくださいね。

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