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手放す②

本当の自分を見つけるために、まずわたしが手放してよかったもの
それは、「 ”結婚” や”子育て”をしたいという考え」である。


ずーっと、自分はいつか家庭が持ちたい、と思っていた。
子どもが好きだし、自分の子どもを育てたい。
結婚に関しては全然興味がなかったのだけれど、子育てをするとなれば、
少なくとも現状の日本では、やはり結婚した方が楽なことが多いだろうし、
子どもを生むのは遅くても30代がいいし、
じゃあそのためには20代で相手を見つけないとなあ
子どもには良い教育や環境を与えたいから、経済力を身に着けとかないと、
とかとかいろいろ、
気づけば、結婚や子育てがしたいという考えのもと、
自分の人生にたくさんのタスクとリミットを作っていた。

だけど、その一方で、わたしにはやりたいことがたくさんある。


いつか自営業に転身したい
世界中を旅したい

それに、わたしは普段から、忙しいのに耐えられない性格だ。
ゆとりがないと、ストレスで死にそうになる。

そして、いつも興味の方向性があちこちに向いていて、
同じ環境でじっとしているのが無理なので
急に仕事や住む場所を変えたりする。
思い付きとか衝動で、突然生活をがらりと変えたりする。
(おそらくHSS型HSPというやつだと思う)

はたして、こうした夢や自分の性格と、結婚や子育ての両立って可能だろうか?

もちろん、世の中にはこういったことを両立しているひとはいるし
それは本当にすごいことだと思う。

だけど、自分のこととなると、むりなのではないか。
少なくとも、わたしにはできない気がする。

一旦、結婚や子育ては、わたしの人生からは切り離して考えよう。
ひとりで生きていく代わりに、死ぬまで思いっきりやりたいことをやろう。

そう考えることにした。

そして、このように考えるようになってからは、とても心がすっきりしたように感じる。
自分の人生がとてもシンプルになった。

最初は、周りが結婚や出産するのをみて、やっぱり羨ましくなったりするのかな、
とか思っていたが、そんなことは全くなかった。

もちろん、友人が結婚や出産をしたらうれしいし、心から祝福する気持ちはある。
でも、いいなとか、うらやましいとか、そういう感情が全く芽生えないのだ。

手放してみて初めて、自分には必要のないことだったのだな、と気づいた。

持ってるときは、気付かないものだ。
必要だから持っているのだ、それがないと困る、と錯覚してしまう。

「失ってから気づく大切さ」の、逆バージョン。


とか言いつつ、50歳とか60歳とかになってから、寂しいとか孤独だとか思うようになるのかもしれないけど…
まあ、50歳になった時のことは、50歳になった時に考えよう。

社会的には、こんなふらふらした人間はあまり好まれないかもしれないけど、
わたしはこんなわたしを愛しているし、それだけで十分だ。

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