全ての思いを肯定したい 〜解説「死にたい彼」〜

「死にたい彼」で描きたかったこと

前回投稿したショートストーリー「死にたい彼」は、
死にたい、という思いを肯定したくて書きました。
(あくまで「思い」です)

僕自身がそんな思いを持っていましたが、否定されたり説教されたり、気まずくなるのが怖くて言えませんでした。
そのことに憤ったこともあります。

死にたい、と聞かされた人の思い

そしてもう一つ、人から死にたいと聞かされた人の思いも、自分なりに表現してみました。

とはいえ、気持ちは分からなくはない。
なんとか元気づけたいのだろう。
本当に死なれたら、と思うと怖くてたまらない。
そんな不快感を取り去りたいのだ。

死にたい、と言えず苦しむその一方で、人から言われるとひどく動揺してしまいます。
励ましや批判をする人も、そうなのではないかな、と思いました。

自分の気持ちに気づき寄り添えたなら、人にもきっと寄り添える。
そう思っています。

死にたい時、こんな場所があればいいな

ちなみに、最後の〝「よく来たね」〟は、bank bandの「よく来たね」をイメージしています。

よく来たね いろいろあったんだろう?
悲しいこと 嫌なこと 辛いこと
だけどこうしてまた会えたんだよ

Bank Band 「よく来たね」
作詞 櫻井和寿

こんな場所があればいいな、という思いで作りました。

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