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#30「夢」

 苦い別れ方をした人と、何年ぶりに再会して何かを一緒に取り組む。
 日中ようやっと終わらせたものの続きをなぜかしている。
 あるいは、普段となんら変わらない生活の様子。

 これら、どれも夢の中の話である。

 心霊現象や迷信の類と並んで、夢もまた、深い謎と妙なユーモアに包まれたままの存在といえると思う。
 他人の夢の話はもちろん、自分自身でも色んな夢を見てきた。
 夢の内容いかんで、朝起きたときに脂汗にまみれているか、スカッと晴れやかな顔でいるかまで左右されかねないんだから不思議なもんだなと思う。

 どの程度できるかわからないけど、今日は夢について。

***

 昔からよく見る夢がある。
 というか、夢の中でよく訪れる場所がある、といった方がいい。
 それは自分の家だったり、以前の勤め先だったり、いつかの学校の教室だったり、あるいは知人友人の家だったりが微妙に変化していたりミックスされていたりして、見覚えはあるけど実在しない場所としてなんとなく夢から覚めた後も印象が残っていたりする。
 そして、何日、何ヶ月も後になって、またその場所を訪れていたりするのだ。

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2,240字

特に有益な情報はありませんが、読んだ方にとって普段目も向けないような他愛のないもの・ことに改めて触れるきっかけ、あるいは暇潰しになったら幸いだなと思っています。

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