ざんねんな起業家ずかん②
実際に出会った「ざんねん」な起業家さんを紹介する
シリーズ第2弾です。
「売れない」沼から抜け出せない系
「使命」「信念」で視界不良の”我流の達人な起業家”
「こんな人を助けたい」「自分の経験を活かしたい」という使命に燃えて起業した方も多いと思います。
「当事者の気持ちがわかるから」と「自分がしてほしかったこと」をメニューにしようとするんですが、「自分のできること」にメニューが絞られてしまい、「欲しい」と思ってくれる人がいないところで一生懸命集客しようとして「売れない」にハマっていきます。
その「できること」で魅力的な結果が提案できれば売れます。
でもそうではないのなら、改めて土台設計から見直した方がいいかもしれません。
会場開催のリアルイベントの集客を一生懸命毎日SNS発信したとします。
すごく魅力的で「飛行機に乗ってでも行きたい」と思ってもらえれば成功です。
でも、そこまででもないのなら興味を持ってもらっていても、あなたは気づかないままでしょう。
だったら会場近くでチラシを配ったり、ポスターを貼る方がずっと効果的です。
また相手が企業や公共団体ならSNS発信する能力をあげるより、新聞やテレビなど昔からのメディアに魅力的なプレスリリースを送る方がずっと効果的ですよ。
差別化できていない”ノーブランディング起業家”
「どこで買っても同じモノ」を扱っているのなら価格競争に巻き込まれてあなたの労力と見合わない値段で販売することになってしまいます。
価格競争なら大手や資金力がある方が強いのは目に見えてわかりますよね?
だって広告ガンガン出されたら相手のほうが認知度も信頼性も得られやすいですもん。
じゃ、個人起業主が戦えないかというとそこはまた別の話。
「他との違いの有無よりも、他との違いが伝えられない」ことが問題です。
「差別化」「ブランディング」というとすごく大ごとのように感じるかもしれません。
差別化・ブランディングというのは「この人から買いたい」と思わせるための個性です。
「○○といえばこの人」と思ってもらえるためのブランドです。
『ブランドって何?』となる方も多いかもしれませんね。
でも名医がいる大病院と町に根差したクリニックといえば伝わるでしょうか?
大きな手術なら予約がなかなか取れず、何時間待たされても名医に見てもらいたいと思うでしょうが、ちょっとしたけがや病気なら普段の状況をよく知ってくれている町のお医者さんに行きませんか?
個人起業主が最初に目指すのは「あなたの街のあなたに寄り添った町医者」だと思います。
売り方や販売活動が足りないまま少ない戦術で戦う”発展途上起業家”
知名度も低いし、広告費をたくさん使えるわけでもない起業したばかりの個人事業主はどうしても販売欲が弱いです。
「何をすれば必要な人に届けられるのか」がわからないまま立ち止まってしまう方も多いです。
確かに個人が発信力を身につけるにはネットを味方にする方が早いです。
でもネットショップを開いただけでは誰にも買ってもらえません。
商品やサービスよりも先に「自分」を知ってもらわないと知名度は上がりませんし、誰にも届きません。
あなたを信用できる理由や「何をしている人なのか」などわかりやすく発信していきましょう。
さらには先ほど差別化でも書いたように「あなたから買うとこんな未来が手に入る」というお客様が購入したくなる未来図も伝えていきましょう。
最近では「SNSでライブする」「魅力的なプロフィール写真を使う」といったような「自分」を看板にする方法も増えています。
でも、起業家が増えたことでそれすらも差別化していかないと埋もれます。
わたしはリスクは承知で自分のアカウントには顔出ししていませんが、それでも「難易度が高いことやってる」自覚があるので特に凹むこともないです。
もし今、「自分が表に出れない」方はそれ以外の方法であなたを知ってもらう対策を加えていきましょう☺
リサーチ不足のまま走り出す”殻に閉じこもってることに無自覚な起業家”
「自分のサービスには競合なんていません」そう言っているあなた、危険です。
競合かどうかは買い手が決めることで売り手が決める事ではありません。
人はみな唯一無二なので全く同じことを考えている人はいないでしょう。
実はわたし自身も起業するか悩んだ当初、「目指す業界のライバルを探しましょう」と言われたことがあります。
わたしは「自分の人生のデザインは自分で描いて楽しんでほしい」というざっくりとした思っているくらいだったので「ファッションコンサルだけではない、メンタルサポートだけでもない、コミュニティ運営だけでもないからライバルなんていない」と思っていたんですよね。
でも、大きな間違いでした💦
そのひとつひとつには競合がいるわけで、「全部対応してるからいいじゃん」だけで選んでもらおうなんて甘い考えなんですよね。
逆に「何でも屋」すぎて届けたい人に届かないし。
どんなサービスがあって、どんな運用をしていて、どんな集客をしているのかを知ることで自分自身のやるべきことも見えてきましたし、逆にそこで覚えたことで複業サポートという新たなメニューを増やすこともできました♡
極端に言えば他業種でもよい取り組みは取り入れて、なおかつ強みが被らないようにメニュー設計していきましょう!
行き当たりばったりな”風来坊起業家”
西洋占星術の世界では2022年12月22日から「風の時代」に入りました。
(人生デザイン西洋占星術なんてものもやっているもので💦)
世の中の価値観が変わり、今までの「目に見えるもの」から「目に見えないもの」の価値が高まる時代とされています。
そうなると「自分の直感で進む」タイプの方には朗報に聞こえるかもしれませんが、やはりビジネスプランは必要です。
以前のようにガッチガチのビジネスプランに縛られる必要はないかもしれませんが、まったくの無計画では成功できません。
計画がないとその都度「何をしよう」と考えなくてはいけないですし、活動に一貫性がないので傍から見てると迷走しているようにしか見えず、信頼を得づらくなります。
事業コンセプトがずれまくってしまうので結果に繋がらない無駄が増え、疲労度も倍増してしまいます。
長い目で見れば失敗も糧にできますが、そこまでモチベーションを維持できずに潰れていく方も大勢いらっしゃいます。
経営者メンタルが備わっていない”起業家ごっこ”
「このサービスのここが悪い」というような批評ばかりしていて自分は動いていないという方も多く見受けられます。
あちこち起業家の集まりに参加する行動力はあるのに、「自分の事業を動かすために行動する」とか「そのサービスの悪い部分を自分の事業でやらないためにどうするか」という手が打てない方。
ある年齢以上になると自分の豊富な経験から思い込みで判断していることも多いです。
会社員のうちは誰かの指示を待って動き、うまくいかなくても会社が責任を取ってくれますが、個人事業主はそうではありません。
わたしが複業を推している理由もここにあります。
ただ雇われて働いているうちは「何を考えてこういう業務をするのか」なんて考えてませんよね?
でも、起業してからだと「このやり方はよくないな」と思ったら「じゃぁ、自分のサービスではどう改善しよう?」という視点が持てるので会社への不満は減るし、自分の事業には活かせるし一石二鳥です。
組織に属しながらの起業は時間の使い方など難易度は上がりますが、経営者マインドを身につけながらお給料ももらえるのってお得じゃないですか?
お給料があるから1度のチャレンジで失敗しても試行錯誤する余白をもって個人事業を進めることもできます。
最初はごっこでも、経験を積んでいけばそこから抜け出すことができます!
次回に続く
前回よりも項目が増えちゃいましたね💦
また加筆修正しながら次回も書いていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?