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エンジニアでよかったこと

こんにちは、意識低め系エンジニアりりです。実は、このお題が書きたくてnoteを始めました。

エンジニアでよかったことは数々あります。
離婚した時に仕事に就いていたため子供の親権を問題なく取れたこと。
バブル崩壊の影響で支店廃止となっても、給与レベルを落とさず転職できたこと(もともと高給ではありませんが)。
その中でも一番良かったことについて書きます。

今から30年以上前、私は新卒でメーカー系のシステム開発会社に
就職しました。
まだ男女雇用機会均等法は施行されておらず妙齢の女性に対してクリスマスケーキ的な発言をしても許されていた暗黒時代です。
私が通っていた学校に来る女子向けの求人は、
事務がメインでITの知識もあれば望ましいというものが多く
純粋なエンジニア募集は少なかったのです。

私は結婚退職した女性の後任として採用されました。
学生時代に日商簿記3級と第2種情報処理技術者(現在の基本情報)を取得しましたが、プログラミング能力よりも業務サポート能力や女性らしい気配り的なものを求められていました。
資格の重要度も簿記>2種という感じでした。

しかし私は求められた仕事が全くできませんでした。
当時は女子社員限定の業務でお茶汲みがありました。
朝と15時に緑茶・紅茶・コーヒー等を全員に配るのですが、個人の好みに合わせて何を飲むのか&砂糖・ミルク・濃い・薄い・熱い・ぬるいの組み合わせでカオスです。
おまけに個人ごとに使うカップも全部違います。
私はお茶汲みの掟が全く覚えられず、コピーも満足に取れず、お客様ごとに記録媒体を封筒に入れ送付する仕事ですらミスを繰り返しました。
チェック表を作ったり改善のための努力をしても全く効果なし。

あまりにもダメ過ぎて、とりあえず環境に慣れるまで仕事はプログラミングのみで良い事になりました。
私はプログラミングだけは問題なく出来たのです。
当時の開発環境は自社システムのために特化したもので、メーカー独自仕様のマシン上で、アセンブラに似たメーカー固有の方言のような言語で開発していました。
このためプログラマの確保が難しかったことが幸いしました。
まずは出来る仕事をやりつつ慣れたら他の事も出来るようになりましょう。という事になり仕事を続けられました。

程なく、私は第一種情報処理技術者(現在の応用情報)を取得しました。
ひたすら高みを目指す崇高な目的のための勉強は全く意欲が湧きませんが、生活がかかっています。
意識低いとか寝言を言っている場合ではなく、真剣に取り組みました。
情報処理試験は、暗記が滅法苦手な私にとって午前中の選択問題が鬼門でしたが頑張った甲斐があり
晴れてシステム開発以外の仕事はしなくても良くなりました。
本当に嬉しかったです。

エンジニアという仕事が無ければ
私は間違いなく路頭に迷っていたと思います。
広い心で見守っていただいた当時の上司や先輩方には
心より感謝しています。

#ITエンジニア #エンジニアでよかった

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