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「仕事を辞める」と決めた理由

公務員として働いている。
しかし、9月末で退職する。
「辞めるなんてもったいない」数人からそんな言葉をかけられた。

彼らの「もったいない」には
・こんなに安定しているのにもったいない
・ちゃんと仕事こなせてるのに辞めちゃうなんてもったいない
そんな意味が込められているらしい。

私は「このまま疑問に感じながら働くのは(私の人生の時間が消費されてしまって)もったいない」と思った。

共感性が高すぎる

私の共感性が高すぎるのだ。公務員という立場は難しい。
民と民の揉め事に巻き込まれそうになることが多い。

立場上どちらの味方も出来ないし、お互いで話をつけてもらうしかない。
そのスタンスが苦しい。聞かずに済むなら聞きたくないが、聞いてしまう。
聞きすぎなのかもしれない。

言っている事はわかる。同情もする。でもどうしようもない。
お役に立てず申し訳ない。心苦しい。そんなことが多すぎた。

以前所属していた部署では、この高い共感性が活かされていた。
今は真逆で苦しんでいる。

異動してから気がついた。

体調をよく崩す

高い共感性が、自分にとって良くない方向に作用する。
すると、メンタルの不調を引き起こす。
それはやがて、体調不良として現れる。

他のみんなは当たり前のように毎日フルタイムで働けている。
なのに私は、それが出来ない。

このことを母に話してみた。母も同じことを思っていたようだ。
母も体調を崩しがちらしい。

30年以上続けられるのか

定年退職を65歳と仮定する。まだこの先30年以上ある。
年齢を重ねていき「今よりも元気に仕事に通っている」なんてイメージは、とてもじゃないが湧かない。

むしろ今より、さらに休みがちになるのでは?
長期の休暇が必要になるのでは?
そんな不安の方が大きい。

毎回、休むことに対して「申し訳なさ」を感じてしまう。
結果、気持ち的に休まらない。

私が今後「仕事を辞めなければならない」と感じるほど、思い詰めてしまったとする。今のままでは、その後の選択肢が少なすぎる。

高卒。前のめりな公務員ではなかった。なんのスキルもない。
体調崩しがちでよく休む。

誰が雇ってくれるというのだろう。私が雇用主の立場なら、お断りするだろう。
自分で、なにかしらの仕事ができるようにならなきゃ。

30歳という節目

今じゃないか?
不安や疑問をこれだけ抱えて、進まない意味がわからない。
「公務員を辞める」という選択に至った。

「あの時、行動しておけば」なんて思いたくない。
今ならいくらでも取り返せる。

先延ばしにすればするほど、踏み出せなくなる。

30歳という節目の年。
何歳だって挑戦するのに遅いことはない。
でも早ければ早いに越したことはないはずだ。



ここ数年で「自分の人生を生きている」と感じるようになってきた。
それまでは、何となく流れに身を任せて、特に大きく抗う事なくやってきた。
疑問に感じることもなかった。全力で誰かのための私を演じてきた。

やりたいことがわからなかった。
でも今はわかる。だから、好きなことする。

まずは自分を幸せにする。だから私は公務員を辞める。

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