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大好きな上司への絶対に渡さない手紙

〇〇さんと初めてお話ししたのは、私が内定者の時、他社の人と名刺を交換する展示会のイベントに参加して、ぜんぜん名刺がもらえず、先輩方からもがんばれと言われ、けっこう落ち込んでいた、たしか研修2日目の昼のことでした。
〇〇さんは、覚えていますか?
その頃すでにわたしの配属が決まっていたのかわかりませんが、〇〇さんは自分の彼女…今の〇〇さんの奥さんのことです、が、私と同じ大学であるという話をしてくれました。
今思えば〇〇さんは人見知りなので、初対面の年下の女子に話しかけるようなキャラクターではないのに、緊張していた私をかわいそうに思って話しかけてきてくれたのでしょうか。
入社式の時は、希望の部署配属だったことの喜びと同じくらい、「この人が上司なのか!頑張れそう!」と思えて、嬉しかったです。
入社式の日は、イベント時の会話のことをおそらくすっかり忘れていたのでしょう、〇〇さんはまた、彼女の大学の話をしてくれましたよね。
そのおかげで、緊張も解けました。
あの時は、ありがとうございました。

〇〇さんは、わたしとは全く性格の違う人間で、
どんなときも冷静で、落ち着いていて、おだやかで、論理的。数字に貪欲で、どうすればできるかを教えてくれる人。
ただ、話せば話すほど、プライベートのときはとくに、サイコパスな部分もあって、わかちあえないことも多い気がします。

でも、雨が降っていれば傘を貸してくれたり、飲み会の後わたしが乗る電車の時間を調べてくれたり、私の苦手な食べ物を代わりに食べてくれたり、
ちょっと離れた席に座ってた〇〇さんと1秒、目が合っただけで、そのときの私の表情で全て伝わってるくらいの感じで「なんかあった?」ってすぐ声かけてくれたり、本当に本当にいつも、優しくしてくれますね。

ご存知かもしれませんが、
私はそんな〇〇さんのことをすごくすごく、尊敬しています!
この4年と少し、同じチームでお仕事させていただいて、〇〇さんに面談をしていただくたびに、どんどん尊敬の気持ちが増していきました。

毎回、体制変更の時期になると、他部署から、私と先輩に声がかかるそうですが、それを阻止してくださってありがとうございます。
本当に心から、できるだけ長く、あなたの下で働きたい、そう思っています。
それを直接伝えると、〇〇さんは困ったように「違う人のもとで働いたほうが成長できると思うよ」と自分を卑下して言いますが、わたしは〇〇さんのしたで働いているこの4年間のこと、きっと一生の宝になると思っています。
だって、〇〇さんの下で働いていて、良かったなあと思うこと、たくさんあります。

たとえば、わたしの良いところとして「コミュ力、責任感、発信力、問題解決力、曖昧力」をあげてくれたこと。
とても嬉しかったです。
愛嬌とか素直とか元気とか、よく他の部署の人に褒めてもらえる、そういうところではなく、私が仕事をして身につけてきた能力的な部分を認めて評価してもらえている気がして、ますますやる気が出ました。

たとえば、部署代表でわたしが参加した行事があったときに、終わった時間帯に「参加してくれてありがとう」って連絡してきてくれたり。
たとえば、ミーティングのあとちょっと残ってって声かけてきてくれて、現状業務量どう?メンタル的には大丈夫?どうすればもっと楽になるかアイディアある?って話し合う時間をくれたり。21時退勤が3回続いただけで、大丈夫?って心配してくれることもありましたね。
「この仕事に関しては俺も△も、〇〇さんを一番に信頼してるから」と直接伝えてくれたり、
そういう、ささいなことでも感謝の気持ちをきちんと伝えてくれるところとか、私この人に気にかけてもらえているんだなって思えるような言葉をくれたり、信頼されてるんだなって思える言葉をしてくれるところとか。
仕事のことだけじゃなく、わたしがプロポーズされるにはどうしたらいいとか、どうでもいいことを真剣に、ときには笑いながら話し合えたり。
そういう積み重ねを、わたしは敬愛しています。

そして〇〇さんは私の未来を、多分私よりも真剣に考えてくれていますね。
私が、やりたいと思える仕事内容を、やりたい体制でやれて、かつ、私が順調に昇級していくための道筋を具体化して示してくれて、その道にむかって行くために今できること、数年後の姿とかを話し合える、〇〇さんとの3ヶ月に一度の面談は、私の指標になっています。

そのなかでも1番、私が、〇〇さんが上司で良かったと思った瞬間は、間違いなく、数年前、わたしが営業に苦しんでいた時だと思います。
あの頃私は全然数字を出せず、チームのお荷物だったに違いないのに、〇〇さんは一度もそんなふうには言いませんでしたね。
〇〇さんはもう覚えていないかもしれませんが、
「結果がでるかでないかは今は考えなくていい。目標に対して頑張ったかどうか、ただそれだけを、行動を見て評価するから、少しずつ頑張ってみてほしい」って言ってくれました。
利益がゼロとか達成できないとか、そんなのは今は気にしなくていいって言い切ってくれて、とても救われたきもちでした。
自分なりに頑張ろうと思えて、仕事忙しくて辛い時でも、上司に褒めてもらうために頑張ろうって思って踏ん張れたことが何度もありました。
 
その後、チームの動きも変わって、制作という営業ではない別の道をわたしに与えてくれて、わたしの居場所、役割をつくってくれて、それによって全社的に評価してもらえたりして。
わたしが今楽しく仕事ができているのは、本当に、全部〇〇さんのおかげだと思っています。

営業としてバリバリ働くことを期待してチームに配属されたはずなのに、その期待に応えられなかったこと、ごめんなさい。
すごく悔やんでいましたが、そんなわたしを、うちのチームに必要だといつも伝えてくれた〇〇さんの信頼に全力で応えつづけていたいと、今はそう思っています。

上司に信頼されている、評価されているという自信があるからこそ、どんなに短納期のヤバイ案件でも何がなんでもやりとげたいという気力がわいてきます。

そう思える〇〇さんの下で今、丸4年、働けたこと、恵まれすぎているな〜って、すごく思います。

ちょっと前までは、ずっとこのままでいたい、昇進もしたくないと思ってました。
でも、そう伝えたときに、〇〇さんに「そうなんだ、そういう気持ちの人もいるよね、もちろん責任も増えるし… でも昇進するってことは自分の働きぶりがそれに値すると評価してもらえているということだし、立場が上がることで見えてくるものもあるし、自分のやりたいことを叶えるための機会も増えると思う」と言ってもらって、気が変わりました。

もしも、わたしが部署異動になって、上司と部下という位置付けでいられなくなるくらいなら、〇〇さんとと同じ役職まで上り詰めて、同じ会議にたくさん出席できる立場になりたいです。
一緒に仕事がしたいから。
(もしくはこの思いを胸に新しい会社にいくかもしれませんが…笑)

今後あなたより最高な上司に出会える気がしないけど、でも、いつかはわたしがそんな上司になれるようにがんばりたい。
〇〇さんのもとを離れても、さすが〇〇さんの下で育った子だねと評価してもらえるような人間でいたいです。

実はね、わたしが〇〇さんのことをよく周りの人間に話しているので、
わたしの親や妹、夫も友達もみんな〇〇さんのことを知っています。
私が結婚式をするときには、〇〇さんに結婚スピーチをおねがいしたい、と何年も前から面談の時にお話ししましたが、本気でそう思っています!
母は今から〇〇さんに会えることを楽しみにしています。感動的なスピーチ、期待しています。笑

この手紙は渡さないけれど、
この気持ちを胸に今日もお仕事頑張るぞ!!!!


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