放送大学/第02回消費社会とはどのような社会なのか(感想)

経済社会を考える

第02回消費社会とはどのような社会なのか

【ポイント】
消費社会と言えるために必要な要素は3点ある。

①物質的要素
消費水準が高いこと。ただ消費するのではなく、多くの人が生存に必要な水準を超えた消費を行うような社会。一定のゆとりや楽しみを感じるような消費生活。

②精神的要素
人々が消費という事柄に対して独特の感じ方、考え方をもつようになったこと。
豊かになったので、それまでの通常の消費財に関心が持てなくなるという変化。
例えば昔なら車や家を所有すること、目の前の流行を追いかけることから
情報、あるいはハンドメイド製品、あるいは健康や人々とのつながりにお金を払うということに変化している。

③社会的要素
消費社会を支えるような変化と、消費社会を不安定化するような変化。
前者では物流システム、生産システム、広告やマーケティング等。後者は、消費者問題、法律の整備等。

消費社会は消費者の「関心」が変化するため時代とともに変化する。


【思ったこと】
この講義を聞いて、最所あさみさんの以下の記事の内容を思い出した。

「人類が長い時間をかけて蓄積してきた美学の最先端を知り、買い支えることを「知性ある消費」として私は定義している。何かを買うということは、自分が着飾ったりおいしいものを食べるだけではなく、自分がお金を払うことでその土地や作り手、文化の発展に寄与するという投資的な側面もあるからだ。」


コロナ禍によって繁盛していたお店があっさりと閉店しているのを見ると、普段自分がどこにお金を落とすか=消費にも責任があるのだと自覚するようになった。これが消費の精神的要素なんだろうな。

印象的だったのが「オタク」の出現という話の中で
「オタクは他の誰かからみたらなんの価値もないようなものを買ったりする。そこに競争も見栄も存在しない」と。

なんとなく他人が持っているものを見て欲しがるというのではなく"自分は"何がほしいのかという1人称化が進んでいくと、生き方や価値観の多様化に繋がる。他人と比べないことで更に豊かな消費社会を実現できるなぁと思う。(逆にマーケターとしては辛いかもしれないけど)

インフルエンサーであるYouTuber、インスタグラマーからの影響はほどほどに考えたほうがいいなと思う。今月買ったもの○選という言葉に踊らされていないか考えてみよう。

私は精神的に豊かな世界を目指したいなと思っている。お金の使い方、それから消費について考えることの機会を増やしていきたいし、周りにも伝えていきたい。

消費は楽しいもの。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?