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幸せになるには、本当の自分を生きる

20年以上前、私はある大手一部上場企業に
派遣社員として勤めていました。

その会社は、まだ終身雇用制度が残り
勤め続ければ退職金も入り一生安泰。
6大学卒、いわばキャリア組しか、
部長以上に昇格できない制度がありましたが、
課長職までいけば、まあまあの年収ももらえますし、
社宅にも住めるので家賃は格安で済む、
福利厚生も充実と、私のような派遣社員にとっては、
うらやましい待遇でした。

ですから、定年前に退職する人は
数えるくらいしかいなかった気がします。
一方、多かったのがうつ病で休職している人。
10%くらいはいた気がします。

私は50人くらいの部署を統括するチームに所属していて、
経理や庶務のような仕事をしていました。

そんな中、休職している方へ書類を送ったり、
メールや電話で連絡するなど、
コミュニケーションをとっていました。

彼らは確か5人くらいいた記憶があります。
数ヶ月、休んで出社してきて数週間働くのですが、
また来なくなるんですよね。
見ていても無理されているのがわかって、
可哀そうだなと同情していました。

しかし、そんな状態になっても、なぜ退職せずに居続けるのか?
やはり、こんなにお給料がいい会社はなかなかないですし、
他社に転職しても自分ができることはなにもないなど、
色々理由はあったのでしょう。

でも、うつ病になる原因は色々あるようですが、
一つには本来の自分を生きていないことで
発症すると言われています。

そして
「頭では会社に行こうと思うのに、体が動かない」
と実際にうつ病になった人に聞きました。
実は、人は心より体の方が正直なんだそう。
であれば納得です。

頭では会社に行かなきゃと
責任を果たそうとするのですが、
本当の自分の声は、
本来はこんな仕事をしたくないと訴えているので、
体が反応し動かなくなる。

そんなメカニズムを聞くと納得します。

高収入で経済的に安泰に生きていけるって
とっても魅力的に思うのですが、
やりたくもない仕事をして
いくらお金をもらっても、
人は幸せにはなれないのかもしれません。

もっとかっこいい言い方をすれば、
本来の自分の人生を生きてこそ、人は幸せなのでしょう。
ましてや、会社のため、家族のために
自分の本当の人生を送っていないならば、
それは依存して生きているってこと、
依存しておけば幸せをくれると思い込んでいるのでは?

自分がどう生きたいのか?
何をしたいのか?
それをじっくり考えて人生の選択をしましょう。
そうすれば、自然と体も心も元気になるはずです。

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