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ワクワクの人生を手に入れるには?

香港で過ごす間、私はやりたい仕事を探していました。
帰国したらSさんの会社に入るのに。
一度日本に帰国したときも、Sさんに逢って、
「半年後の入社待っているからね」と念押しされました。
それでも、なんとなく気持ちがそこに向かない、
引っかかっている自分に気づいていました。

なんだろう、この違和感。

私は、考えていました。
何をしたいのか?
子どものころ、私は何が好きだったけ?
自問自答するうち思い出しました!
そうだ、本だ!

継母と父に疎外され、孤独な日々を送っていた子供時代。
逃げ込んだのは、本の世界でした。
空想の世界に生き、空虚な心をなんとか持ちこたえさせていました。
本の編集の仕事がいいかも。
それって出版社だよね。

でも私は高卒。入れてくれないよね?
やっぱりSさんの会社に入って事務やって、
いい男見つけて結婚する?

いやいやそれって、元カレといた時と同じになってしまう。

結婚しても自分が本当に魂をかけられるような仕事につかないと、
また、相手を責め依存し自分を責め公開だらけの人生になるのでは?

わくわくすることを選べと今、皆さんよく言いますが、
そのころは、ワクワクというより、本当の自分の声に従えとみんな言っていたような気がします。

私は帰国後、Sさんにお会いし、申し訳ないけど、
入社できないと伝えました。
1年間待ってくれたのにひどいですよね。

彼はしぶしぶ承諾してくれました。そして応援しているからとも。
私は、就職活動を始め小さな出版社に応募。
まだ新しい会社でしたが、受け入れてくれました。
入社し、本の企画を考えたり、MACのDTPで本を作ったり、
前書きを書かせてもらったりすることは本当に楽しく、
それこそワクワクの毎日でした。

しかし、給料は安かったー。
手取りで12万円、年収で200万いかなかった気がします。

貧乏暇なしでしたね~
もしSさんの会社に入社していたら、年収400万円以上はもらえ、
年々上がっていたでしょう。

でも、全く後悔していません。
今、どちらの道を選ぶかと聞かれても、同じ答えだったと思います。
だって、出版社の経験があったことから、のちに広告の世界に入ることができ、
ディレクターやライターになって、自立できるようになったのですから。
自分の声に従っていけば、
自ずと道は開け自分の二本足で颯爽と歩けるようになる。
そう、確信しています。

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