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読書感想文①『世界は救えないけど豚の角煮は作れる』

私もエッセイを書きたい。

読み終えて、率直な感想だった。

その感情を行動に移そうと今、3年ぶりにnoteを開いている。

文章を書くことといえば、社内メールや必須レポートぐらい。語彙力も乏しく、いつも喋ると適切な言葉が出てこないような、エッセイとは程遠い人間だけど。

好きなアイドルがオススメしているからという理由で手に取ったこの本は、私のバイブルであり目標となるだろう。


世界は救えないけど豚の角煮は作れる

チャンネル登録者32万人にも上る人気Youtuber「にゃんたこ」さんが、
子供時代から今日に至るまでの人生を通して感じたこと、見出した価値観を綴ったエッセイ。本の中には、いわゆる「サクセスストーリー」はなく、日常の些細なエピソードが自虐交じりに書かれている。

それぞれのエピソードもとても面白く、ありがちなエピソード一つ一つに対する親近感と、それに対するにゃんたこさんの独特な世界観に魅了された。
タイトルにある「豚の角煮」が出てくるエピソードも、後の展開が予想外で驚かされるのでぜひ読んでみてほしい。

しかし、私がこの本から得たものは、ありふれた日常の面白さだけでは無い。
この本に、「今のあなたでいいんだよ」と背中を押してもらえた気がした。



『欠けているものほど美しい』


筆者が、旅行でミロのヴィーナスを見た際に感じた、片手が欠損しているが故の唯一無二の美しさに触れた時の感想である。そこから筆者が見出した価値観は、どこか欠け続けている私たちも、誰かにとって愛すべき存在であるはずであること。
足りない部分を埋めようとすること、足りないものを足りないものとして受け入れること、その全てが美しいということだ。


この言葉は、私に不器用な自分を愛してみようと思わせてくれる。
親が教育家かつ受験で苦い経験をしている私は、これ以上周りから遅れたくないという思いから、結果に拘り優等生であろうとしてしまう。
社会人としての2年間も、たくさんの「出来ない自分」に自信をなくす。


自分にもっと営業力があれば会社の士気はもっと上がるのに。
自分がもっと要領よければ、上司の負担が減って回転も良くなるのに。


捻くれ具合はどんどん増し、真面目な性格を褒められるても結果で褒められていない自分が嫌になり、素直に喜べなくなっていた。理想の姿を追い求めるたびに、遥かに及ばない自分を痛感し、ダメだと責めた。



だけど、それは間違っていた。
みんな、理想の姿に苦しんで当然なのだ。
完璧な人間なんておらず、誰にでも欠けているところはある。欠けている自分を受け入れて、克服しようともがき苦しんで、彷徨いながら前進する。
そんな姿が、きっとどこかの誰かの心を動かし、勇気を与える日がくる。そう信じて頑張ってみようと思えた。

そして、彼女のエピソードに、私が救われて勇気をもらったように、私もいつか数々の失敗を面白おかしく書いて、誰かに勇気を与えたい。その第一歩がこの感想文である。



感情のままに書いているので、感想文として正しく書けているのかは分からない。稚拙な表現、読みにくい部分も多くあるだろう。申し訳ございません。(先に謝っておきます。コメントで忌憚ないフィードバックをお願いします。)
だけれども、自分の感じたことを外に出すはきっかけとしてnoteを使っていきたい。

今後は、色んな本について継続的に上げ続けられるといいな(笑)
その前に、本を読み続けられるかという問題もあるけれど…飽き性だからな


ここまで書いて、もともと仕事で使う書類を作ろうとパソコンを持っていったことを思い出した。我ながら見事なフラグ回収。(明後日が仕事始めなのに、まだ進捗0。本当どうすんだろ。)

こういうところからも、今後の人生、失敗エピソードには事欠かないのだろうなと改めて感じる。それを面白く出来るように文章力を上げておこう。

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