ピークシフトの正体
最寄駅からの帰り道、薄暗い路地の角にあるタバコ屋の前には、会社帰りの人やヤンキーみたいな人、競馬が好きそうな年配の方など、人生の一服が似合う人々が集まっています。
そこには全体的に色褪せ、少し価格の安くなっている5台くらいの自動販売機が並んでいて、その中の1台のコカコーラ自販機には、たまにしか見ないロング缶が売っています。
ロング缶って子供のころの方がたくさんあって、最近ではあまり見ないような気がしています(気のせいか?)。なので、ちょっとテンションが上がるというか、やっぱりお得だしね。
僕はコーラが好きなので、たまに買って帰るのですが、実はそこで買うのにはもう一つ理由があります。
その自動販売機は、「ピークシフト自販機」というのです。みなさんご存知でしょうか。
要するに電力のピーク時間帯をずらすことで電力の無駄をなくすことを目的とした、エコ自販機なのです。
…ということを、僕は今、確認のために調べて初めて知りました。
急展開です。
僕は「ピークシフト」=「ピークを過ぎた、売れ残り商品」だから安く売っていると誤認しており、今日はそれをみんなに伝えようと思っていました。
お菓子や飲み物なんかで、キャンペーンでキャラクターが印刷されていたり、オリンピック仕様のパッケージになっていたりすることがありますよね。その時期が過ぎたやつが、スーパーで安くなっていたり、薬局で安く売られていたりする感じのことを「ピークシフト」っていうんだろうなと勝手に想像していまして。
僕はそれらの商品を、「売れ残ってもったいないし、ここで優先して買おう」と思って買っているだよ〜って話書くつもりだったのに、全然違うんかい。
ピークを過ぎたジュースたちの並びに、疲れ切ったリーマンがタバコ吸ってるのエモいな〜ってずっと思ってたけど、全然違うんかい。
先入観というのはすごいもので、よくよく考えたら、ピークシフトという言葉はなんとなく知っていたのに…。なんでや…。
知っちゃったー。知ったらもう無理だ〜。もうこのエモさを味わえないと思うと悲しい。あ〜最悪。調べなきゃよかったわん。
今週の質問「お気に入りのワンシーン」
けっこうめっちゃあります。
新しいものをガンガン見るより、何回も同じ映画とか小説とかみたり、同じ場所ばかり行くタイプなので。
電車の景色もあるんだけど、どうしようかな。
どうせなら、みんなが見れそうなものにしようかなということで、映画にします。
『リターナー』
というSF邦画のワンシーンです。
主人公の金城武と鈴木杏が敵のアジトに乗り込むのですが、悪役の岸谷五朗が狂っていて最高です。その中でも「うぇ〜るか〜む」と言って出迎えるシーンがあり、何回も見て真似していました。
この映画は、小学生の高学年くらいのときに映画館(隣町にできた)で見た初めての作品です。それまで映画館といえば、学校の体育館で見るものだったので、とても思い出深いです。DVDを持っているので興味ある人は貸しますが、思い出補正で面白くなっているだけかもしれない。
人生で一番見た回数の多い映画だと思います。
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