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実用新案を出願しようとした件

ISO(国際標準化機構)という組織があって、各種規格を策定しています。

ISOの規格の一つに、SI単位があります。
日本もこの単位に統一することになり、1992年に計量法が改訂されました。
尺貫法の禁止や、天気予報でミリバールがヘクトパスカルになった時のことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。

天気予報では、1mmbar=1HPaなので混乱はありませんでしたが、血圧等の体内圧力は、1mmHg=133.3Paなので現場が混乱するという医療関係者の反対で期限付きでmmHgの使用を認めることになりました。

そこで、いずれmmHgが使えなくなるならとBP(Body Pressure)という新しい補助単位を決めたらどうかと考えました。
ヘクトが、×100を表すようにBPが×0.00755を表すと考えた訳です。そうすると1mmHg≒1(=133.3*0.00755)BPPaとなります。

「BPPa (1BP=0.00755)」と書かれたシールを出願できないかと考えました。
このシールを既存の血圧計などの計測器の「mmHg」の上に貼って使います。

Paを使用し、数字がほぼ同じなので実用上も計量法上も問題ない。という訳です。

ダメ元で申請書を作りましたが、2013年、
血圧は、mmHgの使用を無期限で認める
ことになり、実用新案の意味がなくなりました。

いろいろ、勉強になったのでよかったと思ってます。

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