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大学スポーツの『人それぞれ』を伝える、“RHIZOME”をはじめます。

はじめまして。
大学4年生の栗村智弘と申します。
このページでは、RHIZOMEというメディアが、どのような価値観に基づいて大学スポーツの魅力を発信していこうと考えているのか、その詳細について記しました。
また、はじめるに至った経緯についても、僕自身の経験も交えて記しています。


僕はもうすぐ大学を卒業する。一言でいえば、本当に充実した4年間だった。そして、そう思えるのはひとえに『大学スポーツ』と出会えたことのおかげだ。

『大学スポーツ』に出会うことができたのは、僕が『学生スポーツ新聞サークル』に所属していたからである。自分が通う大学の体育各部の活躍を伝えるため、学生記者として部員たちに取材をし、それを記事にしてwebや新聞紙面という形で、読者に提供する。それが主な活動内容となっていて、僕はメンバーとしてたくさんの出会いと学びに恵まれた。

『大学スポーツ』の魅力の一つに、『人それぞれ』があると思っている。


体育各部に所属する部員の中には、プロのアスリートを目指す人はもちろん、一般企業への就職を目指す人も大勢いる。学校の先生になる人も少なくない。入部当初から4年後の目標が決まっている人もいるし、学生生活を送る中で悩みに悩み抜いた末、進路の決断を下す人もいる。

一つのチーム内に、こんなにも異なる目標を持つ人が集合するのは、おそらくスポーツの中においては大学の年代だけだと思う。

大学スポーツに関わる、もしくは関わってきた人が、大学スポーツでの経験や想いについて語るとき、飾らない言葉で伝えようとしてくれる人が本当に多い。朴訥としていながらも、表面を取り繕おうとせず、言葉の一つひとつに変な混ざりっ気がないのだ。これは彼らが、彼らだけの4年間に対して、真摯に素直に、向き合ってきたということの現れだと思う。

だからこそ、僕は学生スポーツ新聞サークルにいた3年間、『伝えること』に最も力を注いだ。彼らが持つ、「18~22歳の年代をどう過ごすか」や「学生たちとどう向き合うか」といった問いに対する考え方は、必ずどこかの誰かにとって、生きていく上でのヒントになると思った。

僕が刺激を受けたのと同じように、誰かの一歩踏み出す勇気につながるはずだと信じていたし、今もそう信じている。


でも、自分が3年間で書いた100本を超える記事すべても含め、今ネットや新聞に出ている大学スポーツに関する記事は、ほとんどが『ヒューマンストーリー』に重点を置いたものになっている。大学スポーツにまつわる発信は、『感動の過剰供給』になっていないだろうか?

誤解を招かないように言っておくと、そういうコンテンツが嫌いだとか、正しくないとか、否定的な意見をただ吐き散らかしたいわけではない。だけど、「少しやりすぎではないか」という違和感を覚えることもある。

記事の題材が取材対象の体験や言葉であったとしても、書き手が『起承転結』のフレームに力づくではめ込もうとしたり、必要以上に扇情的な表現やワードを組み込むことで、過度な演出をしてしまっていると思うことがあったりする。感動を誘う、そういった同質的なコンテンツ(記事)が陳列してしまっている印象は拭えない。

それは大学スポーツの魅力である『人それぞれ』とは大きく乖離する。


僕は一人でも多くの人に、大学スポーツの魅力を知ってもらいたいし、会場に足を運んでくれる人をひとりでも多くしたい。プロでもない、高校生でもない、この年代のスポーツが盛りがってこれば、日本のスポーツ全体にとっても間違いなくプラスになる。

ただ、同じような角度からの発信に返ってくるのは、同じような角度からの反応だけだ。それでは一向に広がりが生まれない。大学スポーツに広がりを生むためには、僕たちが『人それぞれ』をさまざまな目線で掘っていき、いろんな角度から伝えていくことが必要なのではないかと思い、共感してくれた3人のメンバーとともに、“RHIZOME”というメディア(note)を始めることにした。


RHIZOMEとは、無数の網の目状態で広がる植物の根をイメージした哲学用語であり、中心も始まりも終わりもない『多様性』を象徴する言葉だ。『人それぞれ』を伝え、広がりをつくっていく。僕たちの思想に合致する言葉である。

RHIZOMEでは『大学スポーツ』を大きなテーマとし、不定期に記事をアップしていきます。一つ一つの記事に対し、noteのコメント欄や各種SNS、メールなどで、ご意見ご感想など頂けますと、メンバー一同大変な励みになります。

また誤りを含む部分などにつきまして、ご指摘等をいただけますと、メディアとして成長の糧にしていくことができます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後ともRHIZOMEをよろしくお願いいたします。

Rhizome創刊人
大学4年
栗村智弘

ロゴデザイン
高橋団

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。「大学スポーツの『人それぞれ』を伝え、広がりをつくっていく」という信念を大切に、一つ一つ、発信を積み重ねていきます。