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「抽象化」することの重要性

抽象化は、とても重要なスキルだと思う。

物事を抽象化することで、見える景色が全然変わる、と最近強く思う。

とは言ってもこれまで生きてきた27年間の内の99%は物事の抽象化はできていなかった。ここ数ヶ月で自分でも不思議なくらいに突如としてそのような考え方ができるようになった。

抽象化する、とは一言でいえば「で、結局何が言いたいの?」に対する答えがそれに当たると思う。個人的にはそれが一番腑に落ちている。

きっかけは、映画だった。

例えば、映画。2020年4月に新型コロナによって緊急事態宣言が出て、これまでやりたかったことを一気にやろうと思った。

不朽の名作と言われる映画をとにかく見漁った。1日に4本観た。2ヶ月で100本を超えた。

映画は娯楽だというかもしれない。もちろんその要素も大きいと思うけど、それ以上に自分にとっては娯楽以上に得たものが大きかった。その1つが物事を抽象化することだった。

100本も映画を見ていると、2時間の作品を通してなんとなく全体感が見えてくる。これまでは「このセリフが良かった」「このシーンが良かった」「エンディングが最高」といったごく一部の切り取った部分しか見れていたかったが、「結局この作品が伝えたかったことは何か?」を考え始めた。

すると、映画の見方が一気に変わった。

1つの作品が伝えたいメッセージは1つないしは2つくらい。2時間の構成、セリフ、シーンはそのメッセージを伝えるための要素でしかない。

例えば一番好きなー今後100年この映画を超える映画は出ないだろうと本気で思っているー映画『ショーシャンクの空に』(1994)のメッセージは「希望」。同じくらい好きな『LEON』(1994)のメッセージは「恋愛を超越した愛情」ー実際に脚本家や監督が伝えたいメッセージかどうかはわからないけど、自分はそう思っているー。

抽象化は、様々な場面で役に立つ、と思う。

話が脱線してきたので戻すと、こうした経験から気づいたら身についていた抽象化することは仕事の場や私生活においても大きな役割を果たしてくれている。

簡単なところで言えば仕事の会議。「メモする」ことに集中するあまり、とにかく書きまくっている人をよく見る。自分もそうだった。でも今は「この会議で一番伝えたかったことは何か」を考えるようになった。それからメモは1行で終わるようになった。

会議の話がよくあっちやこっちに行くこともあるーそういう会議は本当に必要ないので即刻やめてほしいけどー。そんな時は「結局今揉めているのは何が原因か」「結局何が目的だったか」を思い出すようにし、客観的、俯瞰的に見れるようになった。

会社で新卒採用説明会とインターンの担当になった。学生から「なぜこの会社を選んだんですか?」という質問に対して40歳手前の先輩社員は「自分が就活していた時は選べるような状態じゃなかった」というようなことをダラダラと5分ほど答えた。それが本音かもしれないけど、学生が知りたかったのはあなたの思い出話ではない。

「この質問を通じて、結局この学生は何を知りたいのか」と質問を抽象化できていれば、別の答え方があったはず。

物事が抽象化できる人はすぐにわかる。結論から話すことができるから。

本を読んでいても、抽象化できれば結構速読に役立つ気がする。

ポイントは「この章では結局何が言いたいのか?」と考えて読むだけ。これまでは1行1行意味を理解しようとして読んでいたけど、そんな必要なかった。章を読み終えたら、「この章で結局言いたかったのはこの部分ね」ということが多分わかるはず。そしたら、その部分にマーカーを引く。これを繰り返して1冊読み終えたら「結局この本が伝えたかったメッセージは何か」をメモしておくと、今後パッと気になった時に「これが知りたい時はこの本」と迷わず選ぶことができると思う。

抽象化すると、見えてる景色が変わります。

抽象化できると物事の全体像が見やすくなって、自分なりの答えが出しやすくなると思う。本当に、見えてる景色が変わる感じになります。

今回は、抽象化のスキルはとても重要だと思う、という話でした。

このnoteでは、思ったことを思った時に吐き出していきます。それでは、また。

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