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朝会はスクラム方式で、夕会はカンバン方式でやってみる

アジャイルのプラクティスを色々試しており、試行錯誤を繰り返すうちに意図せずタイトルの形になったなのですが、これ以外と調子が良いので、共有します。

朝会(スタンドアップ)の二つのやり方

『カンバン仕事術』では、従来の(スクラム)のスランドアップと、カンバンのスタンドアップは異なるということが述べられています。

スクラムのスタンドアップでは、チームの各メンバが次の3つの質問に答えます。

  • 昨日何をしたか

  • 今日何をするか

  • 何か問題はあるか

『カンバン仕事術』では、この方法を「走者に注目する」と呼んでいます。これに対しカンバンでは、ボード上の各作業項目について、次の2つの質問をすればよいと言います。そして、この方法を「バトンに注目する」と呼んでいます。

  • 作業項目を完了に近づけるために何をする必要があるか?

  • 誰がそれをやるか?

朝会では走者に注目し、夕会ではバトンに注目する

現在私のチームでは、試行錯誤の結果、朝会ではスクラム方式、つまり走者に注目し、夕会ではバトン、つまりタスクに注目しています。

朝会は「走者」に注目し、皆が走れる状態かを確認する

どちらも一長一短ありますが、スクラム方式の良いところは、タスクの量によらず短時間で各人の状況を確認できる点だと思います。

カンバン方式では、タスクに注目するため、どうしても議論が白熱してしまい、時間がかかる場合があります。

夕会は「バトン」に注目し、バトンがきちんと進んでいるかを確認する

一方で、スクラム方式のスタンドアップでは、締め切りが決まっているタスクがきちんと進んでいるか、タスクの優先度設定は適切か、放置されているタスクはないか、といったことが見過ごされがちです。

そこで、夕会では、現時点までに進んでいるべき状態まできちんとタスクが進んでいてるか、を確認するために、カンバン方式を採用しています。

特にある程度納期の制約が厳しい案件においては、バトンの流れを蔑ろにして、進んだところまでリリースします、とはいきません。そのため、何かしらの方法で「バトン」に注目する定例会議が必要になると思います。その一つの手段として、カンバン方式の進捗確認を取り入れてみてはいかがでしょうか。

以上です。


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