システムエンジニアになろうとしている人へ

プログラマやらシステムエンジニアやらを長いことやってきたので、まとめてみようと思う。
これからこの職業に就きたい人の参考になると嬉しい。

①学校で勉強すべきか
私は専門学校で勉強してきたので、入社して苦労することはなかった。ソフトウェア開発技術者(今の応用情報技術者)まで学生時代に取ってたし、プログラミングもインフラの知識もそれなりにあった。なので、楽をしたいならこのルートはおすすめ。
でも文系学校からエンジニアになれないことはない。そもそもIT会社は割と新卒を幅広く募集している気がするので、私の同期には国文学科やら法学部やら経済学部あたりもたくさんいた。即戦力にはなれないかもしれないので、入社後に頑張るしかない。
近年、IPAの情報処理試験の資格を持ってる人が業界に少ないなと思っている。周りに本当にいない。情報処理技術者を持ってて何か意味があるかというとそれほどないんだけれど、「この人はこのレベルの話が通じるんだな」の指標になる。専門学校などで勉強するつもりはないけどエンジニアを目指しているなら、ITパスポートくらいは受験していても損はない。基礎知識があるのは後に役立つ。どこで何の知識が必要になるかはわからないので。
あと新人への教育をしっかりやってくれる会社を選ぼう。1年目は何を聞いても許される風土がある会社がよき。

②エンジニアは稼げるか
会社によるとしか言えないのだけど、割と稼げる方だと思うし、給与水準は高めかなと思う。10年以上前の都内企業で新卒20万~だった。地方はわからん。まあ、1年目は税金が安いので、2年目になると1年目より手取りが下がるのだ。残念な話。
エンジニアはこんなに世の中にいるのに常に人手不足なので、給与水準高めになってきている気がする。

③業務はつらいか
私は2年目で残業100時間くらいだったのだけど、もう仕事が楽しくて楽しくて仕方がなかったので、毎週土曜日に休日出勤してても、毎日終電帰りでも、なんにも感じてなかったし天職だと信じていたので正直参考にならないと思う。この頃、ボーナスより残業代の方が高かった。
どの業界でも同じだけど、慣れるかどうか、合うかどうかは大事だと思っていて、慣れるまでのしんどい時期を乗り換えて仕事が楽しいシーズンに入ればさほど昔から言われているほどつらい職業ではないと思う。最近いろいろ厳しいしね。
あと、基本的にエンジニアに決まった繁忙期というものはない。あるのは納期だけ。ある日始まったプロジェクトが開発工程諸々を経て最終的に納品となる。その後運用保守が始まったりする。このプロジェクト中がだいたいずっと繁忙期だ。短ければ数週間、平均数ヶ月、長ければ数年(数年単位のクソデカプロジェクトはそんなに忙しくないと思うけど)という単位で繁忙期。納品が終わったら順番に長期休暇がとれるようなところもある。まあ、私はテストフェーズという佳境で海外に遊びにいきましたが(メールで仕事の連絡は受けてた)
つらいかどうかは人それぞれというか、たぶんつらいなら忙しかろうが忙しくなかろうがつらい。職が合ってるかどうか含めて考える機会があってもいいかもしれない。

④キャリアモデル
エンジニアのモデルケースって、新卒でエンジニアとしてのキャリアを積んで、サブリーダー、リーダー、そしてマネージャーと管理側になっていくケースと、技術を磨いていくならスペシャリスト、リードエンジニア、アーキテクトなんかを目指せる。
このモデルケースに当てはまった成長ができるかも会社によるので、将来的にどうなりたいかは30歳になる前には方向性を定めておいた方がいい。

上述したが、エンジニアは飽和しているようで全然足りてない。世の中に作りたいサービスがありすぎるのだ。なので、新規のエンジニアはきっと歓迎されるだろう。
中途でエンジニアにキャリアチェンジしたい人も割とおすすめではある。プログラミングにいろんな言語があってよくわからないと思うかもしれないが、一つ覚えればあとは方言みたいなものなので応用できるし、ある程度型が決まっているのでそんなに難しくはない。独学でも十分に勉強可能だ。

結局、どの職業でも言えることだけど、人間関係で仕事は楽しめるか楽しめないかが決まると思っている。人と関わりたくない人も、人と関わらないと死ぬ人も、それぞれがちょうどよい距離感の同僚がいるかどうかで話が変わる。
オタクが多いイメージかもしれないが、ごく普通の一般ピーポーもたくさんいるので、よい仲間が見つかるとよき。人間関係が一番大事で一番ネックなのだ。

などと、結局何書けばよいかわからなくて漠然と書き連ねてしまったけど、新しくエンジニアに挑戦しようとしている人の役に立ったら嬉しい。

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