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ニューウィングのレディースデイ備忘録
メイクも必要ない。
かゆい前髪はピンで留めて、メガネを装着。
館内着のジャージを着たら、もうそれはリラックスするには最高の正装だった。
今日は、普段は男性専用施設ニューウィングのレディースデイ。
同じジャージを着た女性たちが、館内をうろちょろうろちょろ。
エレベーターですれ違う時や、扉を開ける時など、「あっすいません〜」「ありがとうございます〜」というちょっとした声かけすら、なんだか心地よかった。
ここにいる全員が、お風呂やサウナをとても愛している人達なんだなぁ。と思うと、ここにいる全員が仲間だと思えた。
"ここには敵はいない"
"ここには味方しかいない"
"ここは安全地帯だ"
大袈裟かもしれないけどそう思った。
サウナ室に入ると、各々お気に入りのサウナハットを身につけていて、それを眺めるのも楽しかった。
猫になってる人がたくさんいた。
"スナックよしだ"に入ると、思わずニヤけてしまった。
私の大好きなバンド、クリープハイプの「ナイトオンザプラネット」のイントロが流れていたからだ。たまたまこのタイミングで入ったことに奇跡を感じたし、もう何百回も聴いたこの曲をまさかサウナ室の中で聴ける日が来るとは思ってなかった。
次の曲はなんだろうとドキドキしていると、流れてきたのはvaundyの「踊り子」
おいおい…いったい誰なんだこの私得最高プレイリストを作ったのは。。(吉田さんでした)
おそらくあの時滞在してた人の中で、自分だけテンションが違ったと思う。
「この曲の次は何が流れるんだろう?」
気になりすぎて3曲目に突入してしまい、また私の好きな曲だったのでもうキリがないと思って、いいかげん水風呂へ。
ドライヤースペースの後ろの壁の反転POP、エレベーター内の床の絨毯、階段のふかふか。館内のあらゆるところに吉田支配人のこだわりが詰まっていて、施設愛を感じた。
施設愛を感じられる施設がとても好きだ。
ここはオアシスだ…。
男性たちは普段、こんな最高な場所にいつでも来れるのか…
仕事やその他で日頃溜まった疲れを、ここに来て癒しているおじさんを思い浮かべ、"今私は擬似体験をしている"なんてことを思いながらゴロゴロ過ごした。
ゲームコーナーにまんがコーナー、休憩室に仮眠室。
とことんダラダラしていいんだよという優しい声がどこからか聞こえてくる気がした。
難しいことを考える必要も今はない。
深夜0時、熱波を受けた。
みんな席を詰め合って、「もう一人入れるよ」といった声かけが自然と起きる。
このサ室での一体感、やっぱ好きだ。
深夜2時、館内の食堂にいた。
味噌汁が飲みたくて、卵丼を注文。
フライドポテトとコーラも一緒に流し込んだ。
この背徳感、たまらん。
ありがとう地球。ありがとうニューウィング。
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普段来れない秘密基地に今存在しているという事実に特別感を感じ、幸せな時間だった。
また来年も、この場所に帰ってきたい。
吉田さん、改めてお誕生日おめでとうございます。
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