台湾で語学留学していたときの話


⚫️履修するコース
オリエンテーションで配られたうすい冊子は中国語と英語と日本語で書かれていました。マンツーマンまたは集団学習の1ヶ月短期と3ヶ月に分かれており、3ヶ月コースの履修が一般的です。

3ヶ月コースの場合、月曜日から金曜日まで授業があり、授業は9時10分から10時まで、10時10分から11時まで、11時10分から12時過ぎまでの3時限制でした。

午前中だけの授業が終わった後、午後の時間をどのように過ごすかで差が出ます。

⚫️クラス分け
拼音の発音や単語帳は何が良いかなど何も日本で用意せずに台湾へ行きました。
レベルを測る試験を受けない場合は4〜5あるクラス内の一番下の入門班に組み込まれます。

入門班、基礎班、進楷班①②、高楷班の5クラスです。クラス分けは大きな分かれ目です。語学学校での授業は最初の同學の面子でほとんど固定されます。
1つの級を2シーズン前後半で学ぶことで次の級に進むことができます。

時間を有効に使うなら、ギリギリ基礎級に入れるように事前準備をして行った方が良いです!台湾の語学学校で扱っている教科書は日本でも購入できます。

発音の練習は授業が終わってからの午後の時間いくらでもできます。
3シーズン目の基礎級でも新しく入ってきた数人の同學は、2シーズン経験した私たちに比べて発音が正確ではなかったです。それでも週15時間の授業にはついてこれました。

入門班では発音の基礎から行います。最初のシーズンは自分を除いて10人の同學(日本1、美國1、俄羅斯1、越南5、印尼1、泰國1)がいました。
入門班は中国語の漢字を練習する時間が1日の1/6あり、授業の進度も遅く感じました。復習に重きを置いているともいえます。漢字のない国の学生に合わせるとそうならざるを得ないのでしょう。

語学学校の隣に関係者が宿泊できる寮が建っていて、自室のドアから教室のドアまで徒歩3分です。これは凄く楽です。

街の市民図書館で市民に解放されているスペースが日本よりも断然多く利用しやすいです。1日料が安くて人が少ないお店で作業すれば集中できると思います。Louisa Coffeeというカフェを勧められたことがあります。


⚫️学習の成果
勉強の仕方を確立した後の自分の勉強時間にかかっています。隣で一緒に勉強して助け合える友人が必要です。近所に住む台湾人と友人になれるとお互いに助け合えると思います。

発音に関しては、口をどのように開けるか動かすか、舌を口の中のどこに付けるか置くか、息をどのように出すか等を知らないといけません。
学校ではその時間は少なく、入門班の最初の2週間くらいです。
ここはマンツーマンレッスンを並行して受講することですぐに補えると今では思います。


⚫️アプリ
単語の意味を調べる辞書アプリはPleco(メイン)とMoeDict(より辞書的)を使っていました。どちらもインストールして使ってみてください。

⚫️寮での暮らし
寮が近くに併設されている語学学校は寮から教室までが近いので朝の時間が節約できますし
補助が受けられて気持ちの面で助けられました。

日本にいるときは気づかなかったストレスが無くなり、学習する上では快適です。

私は寮の一番安い部屋を選びましたが、シャワー、トイレ、デスク、ベッド付きのシングルルームが日本円換算で毎月3万円ほどです。水道代も含まれます。1階に洗濯機2台と区分けされたゴミ箱があり、最上階にキッチンとウォーターサーバーが共用スペースにあります。水は使い放題です。電気代は数ヶ月に一回、家賃と一緒に支払います。

服を干すスペースは非常に狭く隣にゴミ捨て場があり日陰なのでいつも蚊が飛んでいてすぐに刺されるのがネックです。そのため普段は寮の向かいに建っているコインランドリーまで洗濯物を運び、6分間10元のを3回分使って乾かしていました。
台湾でよく見るコインランドリーの利用方法は10元硬貨を1枚ずつ入れていく方法と、電子カードに100元または500元(ボーナスで100元が付く)をチャージして使う方法がありました。

⚫️注音の勉強
中国語の発音をより正確に身につけるために2ヶ月目からは注音の勉強を始めました。

貓熊教室(注音符號)という無料アプリがとても優秀です!一覧表が画面いっぱいに表示されていて、それぞれ文字を押すと音声が流れます。

その他にはiPhoneのキーボードに繁体中国語-注音(動的)を追加しました。SNSでやり取りするときに注音で丁寧に入力することで第何声なのかも一緒に覚えられました。

書店で吟味して買った児童向けの注音ドリルも役立ちました。繰り返し書いて特徴的なそれぞれの字を覚えました。注音の一覧表のポスターを部屋に貼るのも良いと思います。

注音のキーボードには標準と動的があります。動的では左から右に整列されていて数えやすく子音と、母音&四声で2ページあるので、動的の方が1文字が大きくて入力しやすいです。しばらくして慣れたら標準に切り替えました。

教科書やプリントの漢字の右横にも注音符號が振られています。これは台湾式の平仮名です。圖書館に置いてある絵本を見ましょう。


注音の後発で拼音が生まれ、注音符号ではなくアルファベットを用いるため、英語読みを想起させるのが初学者の発音向上を妨げていると思いました。

ところが注音はその不満点が解消されていて勉強していて感動を覚えました。
台湾で1から中国語を勉強するなら、注音を覚えた方が発音を向上させる始めのステップが本当に楽になると思います。

2ヶ月拼音だけで授業を受けましたが、注音も学校で教えてくれていたら、入門班全員の発音がすぐに良くなっていたのではないかと思います。

入門班の前期の最後の月では、老師から第◯声の誤りが指摘される程度になります。発音は余程酷いものを除いてあまり矯正されなくなります。拼音の弊害を防ぐなら注音を最初に学ぶことは重要だと思います。

2024/08/16 公開

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