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ペーパーマリオ オリガミキングをクリアしました。

せっかくスウィッチを買ったので、スウィッチのゲームやりたいということで、フォロワーからオススメされたのがコチラ。

『ペーパーマリオ オリガミキング』

マリオRPG系だと、マリルイ3がかなり良かったのと、初期のペーパーマリオシリーズの評判はよく聞いてたので、発売されたころから興味はありました。

今まで基本的にワゴンゲーを専門に遊んでたこともあって、発売後1年以内の新作で遊んだのは初かもしれません。

本作は、とにかくシナリオの気持ち悪さ(褒めてる)が凄い。

超ザックリいうと「悪のオリガミ軍団とペラペラのマリオたちが戦う話」なんだけど、最初に行くマップのデクの森に生えてる喋る木はゲーム中では味方として扱われてるはずのペラペラを憎んでいる。

オリガミが何か悪さをしたのを勘違いしてるんだろうな〜と思いながら進めてると、「近くにペラペラたちのキャンプ場があり、そこのキノピオたちが森林伐採したので怒っていた」という事実が判明、オリガミはほとんど関係無かったという衝撃の展開。

いや、多分そんなに深く考えないで遊んでたらあまり気にならないのかとも思いますが、ゲームをはじめて最初のマップで敵であるオリガミじゃなくて、味方のペラペラたちが悪いことをしているって展開にするの気持ち悪すぎるでしょ…

本作は、とにかく、こういった、「パッと見コミカルで明るい世界観だが、深読みすると具合が悪くなるような展開」が、ひたすら続くというニンテンドーの、しかもマリオシリーズだとは信じられないような作品です。

一般向けみたいなツラしてますが、相当なゲテモノだと思います。

そもそも最初のチュートリアル戦闘からして、敵に改造されてバケモノになった知り合いたちを、もとに戻せないからと言って手にかけるという展開ですからね。井上敏樹の脚本かよ。

ただ、序盤のボム兵にまつわる展開や、終盤の展開などは、ストレートにアツかったり感動できるものなので、シナリオ全体でみるとめちゃくちゃ技巧派です。

ゲーム的には、公式の紹介映像なんかを見ると相当独特なシステムなのがわかると思いますが、プレイ感覚はゼルダの伝説シリーズに近いです。

謎解きとかミニゲームをしながら進めてく感じで、難易度も低めというか、何度もミスしてるとヒントが出たりとか親切すぎるくらい親切です。

でも、ちょっと親切すぎる。

自分はゲームが下手な方なので、ヒントに頼りまくる形になりましたが、やはり、時間がかかっても自力で説いたほうが気分はいいですよね。

たとえば、「最初に表示されたルートを覚えて、同じルートで渡らないと落ちる足場」と言うギミックがあるんですが、2回程ミスった時点でルートの表示が覚えやすいように変化し、さらに数回ミスると、ハズレの足場が消えて必要な足場だけ残るといった感じ。

まあ、低年齢層に配慮したと思えば……

にしては下ネタが多すぎるだろ!

先程のデクの森なんかは、ヒドくて、その…男性自身を連想させるようなネタが連発されるという……

↑これだけ見ると、おまえの眼が穢れてるだけだろがい、と思われるかもしれませんが、実際にプレイすると、100%そういう意図を持ってやっていることがわかります。

一番楽しいのは探索で、収集要素があったり、本筋と関係ない小ネタが大量に仕込んであったり、一度クリアしたエリアにもう一度行くとBGMからセリフからなにまで全部変わってたりとか、作り込みがすごい。

ザコ戦は最初のうちは楽しいんですが、レベルの概念がなく、戦っても得られるものがコインくらい。
しかも、戦闘でもコインを使うので、ほぼ戦う意味がないという、正直もうちょっと考えろよみたいに思わなくもない感じでした。

しかし、ボス戦は最高!

敵がリアルな文房具ってのもインパクトありますし、どれもギミックが凝ってて毎回驚きがあって楽しかったです。

特にハサミのインパクトはすごい。
毎ターン即死攻撃というムチャクチャなヤツで、しかも、負けたら直前のボスからやり直しという絶望感。
でも、倒し方が分かれば簡単という極端なバランスがめちゃくちゃ好き。

あとは、セロハンテープが好きですね。テープをリーゼントとバイクに見立ててヤンキーキャラにするのはマジで天才。

そして、なんといっても本作はBGMが素晴らしい

場面ごとにいろんな曲が流れ、ボスもそれぞれに専用曲があり、エリアごとにザコ戦の曲も変わり……と、とにかく曲数が多い。

しかも、どれもめちゃくちゃいい曲で、あるエリアでは、レコードを集めてきて、ボスの気に入る曲を探すというシーンがあるんですが、ハズレのレコードにも全部に専用の曲が用意されているという凝り様。

また、その曲がよくて、コテコテのユーロビートとかホントにコテコテなんだけど普通に良い曲で笑っちゃいます。

こんだけ好き勝手やってるとさぞ自由に作れたんだろうなあと思いきや、調べてみるとやはりマリオシリーズということで制約も多かった様子。

勝手な想像ですが、「新キャラを作っちゃダメ?わかりました!でも、ホテルで隣の部屋からベッドがギシギシ言う音が聞こえてきちゃダメとはいってませんよね!」みたいな勢いで、制約に対するカウンターとしてムチャクチャな内容になったのかな、なんて思ったり。

近年のペーパーマリオシリーズはあんまり評判が良くなかったらしいですけど、この感じで続編が出てくれたらまたやりたいですね。

神ゲー…いや、紙ゲーでした!(一億回擦られたネタ)

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