夜に葉桜が泣いている

Rey
画像1 春の移ろいは早く、もう葉桜になっている。夜風に揺れる葉桜は過ぎ去った満開の鮮やかさを惜しんで泣いているようだ。今年も花見らしい花見をしなかった。最後に花見をしたのはどれくらい昔だっただろうか。まだ私にも「ささやかな幸せが続く」と信じていた頃があった。だが、桜の花が散るように私の幸せも消えていった。泣いているのは葉桜ではなく、幸せを捨て去った私自身かもしれない。2024.4.14

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