窓の灯りに人生がある

画像1 乗客もまばらな夜行バスで中央道を新宿に向かいつつ、車窓の外を流れる夜景をぼんやりと見ていた。住宅の窓から灯りが漏れている。ふと「あの灯りの下では様々な人生があるのだなぁ」と思った。和やかで笑い声に満ちた団欒もあれば切羽詰まった修羅場もあるだろう。夜景から過ぎ去っていく灯りの一つ一つに「誰かの暮らし」がある。灯りの付いていない家には誰も住んでいないか、まだ帰宅していないのか、あるいはひっそりと看取られずに誰かが死んでいるのかもしれない。走馬灯のように灯りだけが流れていく。2024.4.22

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