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MAKERS UNIVERSITY U18

2021年3月24日から29日まで
MAKERS UNIVERSITY U18 THINK BIG CAMPに参加しました。

「ヤバい高校生の集まり」「総合監視」「しんどすぎて吐く」「新世界の入り口」「人生変わる」 THINK BIG CAMPにくっついて世に出回っているこの言葉たち。これらの言葉をみて私はmakersに憧れた。こんな世界に行ってみたいと。一方で心のどこかで「ほんとにそんなに吐くほどしんどいの?」「ほんとに6日間なんかで人生変わるの?」と思っていた。

なめてた。甘かった。本気で人生変えちゃうくらい大きな体験が私を待ってた。


makersのことを客観的に知りたい方はこちら→ http://u-18.makers-u.jp/

泥沼の中でとにかくもがいたアジェンダワーク


ほんっとに沢山のことを吸収した3日間 。

何をしたら本当のゴールに近づけるのか分からなくなった時もあった。泥沼の中で右も左も分からず、とにかく足を動かすしかないような感覚だった。
けど足を動かすのを止めなかった。
一人だったら絶対無理だった。
正直に言うと1日の終わりに部屋に戻ってベットに入ったとき
何度も帰りたくなった。全部投げ出せたらどんなに楽なんだろうって思ったこともあった。
最後までもがき続けられたのは皆がいたからです。
ありがとう。


私たちのアジェンダは「人々の暮らしを豊かにするテクノロジー」お題は「世界にインパクトを与えるロボット」

①世界的なインパクトを与えるとは
②いい課題を選ぶ
③仮説検証
④顧客インタビュー
⑤MVPをつくる

の順番で進めてくんだけど質の良い課題を選ぶというのが難しすぎた。

それでもなんとか、課題を設定し解決案を出し、1個目のアイデア「愛してくれるロボット」の案を出し、アジェンダオーナーである樋口さんに発表をした。
私たちはワクワクしていました。キャンプが始まる前からここまで案を固めてきているのは私たちのグループだけだろうという自負さえもあった。

しかし、樋口さんから返ってきたのは、予想外の反応。相手にすらされてない様な反応。
悔しかった。

ロボット案やそもそも選んだ課題が悪かったのか、もしくは伝え方が悪く本来の意図が伝わらなかったのか、、

伝え方がだめだったんだって信じたかった。
時間をかけて創ってきたロボット案を壊すことが怖かったから。

その後1日かけて作った2個目の「自己理解をサポートしてくれるロボット」案を発表したときも樋口さんから帰ってきたのは同じような反応だった。どうにかしなきゃって2日目の夜から3日目のお昼まで考えに考え抜いた「睡眠をエンタメ化するロボット」案。「この案はこのままじゃダメだ。本当に超えることは出来ない。」と自分たちで壊した。
壊したあと自信を持てる新しい案が出るまでが1番辛かった。
発表までのカウントダウンと発想力の戦いだった。

その頃には壊すことが怖くなくなってた。
それよりもどうしたら世界にインパクトをあたえる人を豊かにするロボットができるのか本気で形にしたかった。

もう、超えてこ、今。

キャンプ3日目まで私は「その解決案で、その行動で本当に問題を解決することができるのか、本当に超えられるのか」疑問や違和感があってもそれを認めることができませんでした。

これまで作ってきたものが壊れてしまうのが怖かったから。

それは今回のアジェンダはもちろん、今までの自分のプロジェクト。

壊れるのが怖くて、超えられないかもとわかっても足を止めることができなかった。

でも、道筋を立てて考えていればどこかで違和感を感じでも1個前に戻ればいいんだと言うことが前半の3日間で分かった。


3日目の夜、皆と対面で話せるのは最後だと分かっていたけれど早めに切り上げ、部屋に戻った。自分のプロジェクトや事業案を見直したかったから。仮説ばっかりで甘いところや、もっと調査が必要なところに印をつけ考え直した。
4日目、対面のプログラムからオンラインに切り替わるためオリンピックセンターから自宅に移動した。その移動時間もスマホを開き、穴だらけの自分のプロジェクト案を突き続けた。
「今の成長した私だったら絶対もっといいものを創ることができる」というワクワクに突き動かされ手が止まらなかった。


私の中に生まれた熱

そして迎えた5日目。5日目はこのキャンプのメインイベントと言われている起業家セッションがある日だ。

4人の起業家・イノベーターさん方が私たちのために半日もの時間を割いて、なおかつ応援したいと思った高校生に奨学金まで提供してくださるという謎すぎる、凄すぎる日。
起業家セッションは4人の起業家の方々が話したいと思った高校生を事前に提出した資料を元に選抜し、対話する中で応援したい高校生を選ぶ。

私は、、誰にも指名して頂けなかった。
悔しかった。
涙が出そうになり、急いでZOOMのビデオをオフにした。
オフにした途端声を出して泣いた。
どれだけ泣いたのかは覚えてない。
気づいたらタオルが涙と鼻水でびしょびしょになってた。
自分がひどく小さく思えた。

なんで選んで頂けなかったのかは自分でも分かっていた。
書類の段階の私は甘々だったから。
いままで私は解決したい課題と理想論と突発的に考えたアイデアで進んでいた。だけど、それだけじゃ本当に課題を解決することは出来ないということは私が一番分かっていた。このキャンプで嫌というほど思い知ったから。

3日目の夜から4日目にかけてひたすら自分のプロジェクトについて見直したから私の甘さは私が一番良くわかってた。
そして自分にないものを吸収して成長したことも自分が一番よくわかってた。

「成長した私を知ってほしい、アピールしたい」
「今の私なら絶対に今までの私が作れなかったレベルアップしたものを創れる」
そんな想いと熱と確信が私の中に生まれた。

その瞬間、急いでプログラムも確認した。

起業家セッションはお昼ごはん前まで。
最終的に起業家さん達が応援したい高校生を決めるのは起業家の方々のみの会議。その会議は15:00-始まる。
その間にダイアログセッションというプログラムがあった。
起業家セッションとは逆に、高校生の方から話したい起業家さんのルームにいきグループで対話するというものだ。


グループダイアログ、、これしかない!最初にして最後のチャンスだ。


涙を拭く暇などなく、過呼吸のまますぐに事務局電話した。
呼吸が上手くできず言葉を上手く話せなかった。
それでも電話したのは、必ずしも希望の人のルームに行けないかもしれないと知らされていたから。どうしても話したい人がいると伝えた。
話したい人はもう決まっていた。

ブレイクアウトルームセッションが始まってすぐアンリさんの部屋に行き「どうしても伝えたいことがあります」と声を上げた。
20分ほどのグループセッション。空間を共にするのはアンリさんと7人の高校生。他にもアンリさんと話したいメンバーは沢山いる。私が創り出せる時間は3分程度だろう。
その3分でどう熱を伝えるかが勝負だった。


このグループダイアログセッションのあと全てを出し切ったかのように今までの疲労が一気に身体に来て体調を崩した。「あー吐くほどしんどいってこういうことなのか」って実感できた。

結果的に私は佐俣アンリさんから奨学金を頂けることになりました。
応援したい高校生を最終決定する会議に参加した事務局の方が「あの子の有無を言わさぬ突破力に心が動かされた。あの子は社会を変えるんだよね?とアンリさんがおっしゃっていたよ」と声をかけてくださった。

自分でも私の中にこんな熱と勇気があるなんてびっくりした。
今までの私だったら、「皆の時間を私一人のために使うなんてできない、、」「みんなに悪いよ」などと思い、あの誰にも求められていない状況では自分をアピールすることなど出来なかっただろう。

「いい子になりすぎるな。もっと暴れていい」
メンターのたけはるさんがこんなことを言っていた。
私は今までいい子になりすぎていたんだ。
賛否両論はあるだろうけれども、自分の気持に正直になることはとても大切。
だから正解かどうかなんて考えなくていい。
正解を作っちゃえばいいんだ。

アンリさん本当にありがとうございます!!
アンリさんが私に時間をくださったこと、そして奨学金を出そう、応援しようと決断してくださったことを絶対に後悔させません!

ユーザーにとってそして何より私自身が愛せるメイクセラピーのアプリを創ります。


私へ

これはnoteに書くかどうか迷ったけど自戒のためにも書いて残しておくことにしました。

MAKERSのキャンプで本当に沢山のことを吸収したよね。
一気に私に足りないものが沢山入ってきて混乱したよね。

そのなかでも特に論理的な考え方や道筋を立てて行動することは私とは真反対の性質を持つもの。
それを使いこなさなきゃって必死になってた。
必死になりすぎて私はおかしくなってた。
大切な人や愛しい人との関係にまでその考え方を持ち込むようになってたんだよ。

人に対する想像力が豊かなところ、心から感情を味わえるのが本来の私なはずなのに、その本来の私が押しつぶされてしまってた。

私じゃない誰かになってた。

そんな私の隣りにいるのは辛いだろうに、それでも隣りにいてくれて、本当の私はどんな人なのか気が付かせてくれた
大切な人がいます。おかしくなっていたことに気がつかせてくれて本当にありがとう。
おかしくなってた私を見るも、隣りにいるのも胸が張り裂けるほど辛かっただろうにそれでも隣りにいてくれた。感謝しかない。早く私になれるように、進化できるよに頑張ろう。

これからも自分に足りないものを短期間で一気に吸収する機会があるかもしれない。その時は注意しよ!足りないものを取り入れながらも本来の私を忘れないように。私が私でいなくなってしまったら何も意味がなくなってしまうのだから。

さあMAKERS UNIVERSITY U18に参加できたという誇りはこのnoteに閉じ込めて、まだ何者でもない私を楽しみながらもがいていこう!




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