3.11のとき海外にいた日本人がもつ「疎外感」
今日で東日本大震災から13年経つ。
毎年この時期になると、多くの人が震災の記憶を語り、あの日亡くなった命や消えていった街に想いを馳せる。干支も一周以上すると、あの日を知らない・記憶にない世代も増えてきた。
じつ私は、震災時の日本を知らない。日本が未曽有の悲劇に襲われたあの日、遠いオーストラリアの地にいたからだ。
だから国全体がどんな状況だったのか、社会の不安や緊張がどれだけ蔓延していたのか、当時のことはまったく分からない。帰国してからニュースや伝聞などで“起こった事実”は