【へろへろ】雑記_041_人生にハッピーエンドはない


 人生にハッピーエンドはない。それに気がついたのは何年か前だった。

 子供の頃から成人するまでの私は、自分の人生は不幸で惨めなものだと思っていた。孤独と不安でイライラしていた。それでもいつか、この苦しみは報われる。幸せは遠くの方で待っていて、映画やドラマみたいにいつかハッピーエンドがやって来ると信じていた。

 だが、報いも何も、その苦しみは自分で感じたもので、それを補うのもまた、自分にしか出来ないことだった。その感情の責任は自分自身にあり、他人のせいにはできない。だれもこの穴ぼこを埋めてはくれない。

 それはとても虚しい気づきだった。自分は今まで何のために苦しんできたんだろうか。苦しみに耐えた日々に報いはなく、全てがまったくの無駄だったのだ。だが、気づいたからにはそれを無視することはできない。希望の嘘にすがることはもう出来ない。

 人生にはハッピーエンドはなくて、今の自分が地続きでつながっていくだけだった。

 なら、今の自分を少しでもマシな物にしていくのが良い。幸せを感じるのもまた自分にしかできないのだから