#101 それでもあなたは恋をする
つがいになりそこねた鳥がいて
鳴くことさえも忘れていた
川の流れる音
風の吹く音
草木が揺れて、雨のにおいがする
あなたはそれを美しいと感じる
終わらない雨やどり
全てをかき消す、強い雨
きっとこのあと雷雨になる
水浸しの地面から、みみずが這い出る
これは台風なのかもしれないな
それでもあなたは恋をする
自然を受け入れ、慈しむこころがあるから
この嵐も、あなた自身とつながっている
もう一度、羽ばたいてみようか
鳥は、そのみみずを食べた
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