ほけんとSDGs トイレ編

私は学校で働いているなら、絶対にSDGsと絡めて保健教育をしたいと思っています。なかなかそんな保健教育の時間はとれず、ほけんだよりでの発信にとどまっています。

以下は、小学生高学年向きのほけんだよりに載せることを想定して書きました。

SDGsクイズです。
家にトイレがなくて野外でおしっこやうんちをしている人は、世界人口約80億人のうちの何人?

A. 約8500万人  B. 約4億9000万人  C. 約25億人

答えはBの約4億9000万人です。

野外で排泄するって、よくないことがたくさんあります。排泄をしている最中は無防備です。そして、排泄って、どんな人でも他の人に見られたいものではありません。それを野外でするのです。また、見られて恥ずかしいだけではなく、動物やヘビなどに襲われたり、他の人から暴行を受けることもあるそうです。また、適切に排泄物の処理ができないので、周辺の環境が不衛生になり、排泄物に含まれる病原微生物の感染症にかかりやすくなってしまいます。下痢がおもな症状ですが、下痢が原因で死んでしまう人も世界では少なくありません。
SDGsのゴール6では、安全に管理された飲み水とトイレを、世界中の人が使えることを目指しています。11月19日は世界トイレの日です。きれいでプライバシーの守られたトイレは、多くの人の健康に貢献しています。

以上です。
高学年に読んでもらうことを想定して書きました。
SDGsのゴール6は「安全な水とトイレを世界中に」です。
トイレって、人間生活の健康だけでなく、尊厳にも関わる大切なことです。
野外排泄中に暴行を受ける女性もいるようで、ゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」にも寄与します。
また、学校にトイレがなかったり、壊れていたりすると、学校に行きたくない子ども(特に女子児童生徒が多いようです)もおり、そのことで教育を受ける機会を逸しています。ゴール4「質の高い教育をみんなに」に寄与します。
野外排泄により、地下水や河川水に糞尿由来の病原微生物が混じり込み、その水を飲むことで下痢になってしまします。ゴール3「すべての人に健康と福祉を」に寄与します。

私は上下水道は公衆衛生の根本だと思っているので、ゴール6「安全な水とトイレを世界中に」は養護教諭としても健康教育の大切にしたいと思っています。

#養護教諭
#アスレティックトレーナー
#SDGs
#水と衛生

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