多重債務タヌキの話㉑お金を盗んでも犯罪にならない方法

世の中のルールというのは、強者や賢い者が作っている。巧妙なトラップがいくつも仕掛けられていて、見抜きにくくなっている。

例えば労働者。

世の中の大半が労働者なので被害意識はないだろうが、数年でもいいから給料を渡す経験をしてみてほしい。何人かは気づくはずだ。

「他人の財布の中から10000円盗ったら犯罪だし、貸して貰うのでさえ多くの場合に嫌な顔をされる。」

しかし

「労働による利益を搾取した場合、全くの違法にならない上に労働者に『給料ありがとうございます、ボーナスありがとうございます』と感謝されることすらある。」

1時間3000円の利益を出す仕事を、時給1500円でやってもらうだけで1時間に1500円、8時間なら12000円も「合法的に強奪」できるのだ。

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強者というのは、基本的には損害を受けると思う。なぜなら、強者というのは
「しっかり仕事をこなすから強者」
なのであって、毎日のように無能から被害を受けている。


強者は時間通りに仕事に来る。強者は納期を守る。強者は責任を持つ。

ところが、無能はこの限りではない。

時間は守らない。納期も守らない。ドタキャンやバックレは当たり前。

このときに強者は被害を受ける。自分がルールを守っているのにルールを守らないバカのせいで被害を受ける。

約束を一方的に破られても、殴り返してしまえば悪いのは強者側になる。ではどうするか。合法的にそういったバカから搾取するしかない。だからその仕返しの方法はバカを働かせて搾取すること。それで帳尻を合わせる。

少し飛躍しすぎたかもしれないが、割りとありえる話だと思う。ルールを守らないバカへの合法的仕打ち。合法的強奪。

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タヌキは派遣の転職は100回以上らしい。短期の間に何度も職場で喧嘩をしては辞めるを繰り返す。家がないから寮を借りているのに、短期で出るから手続きの手間やクリーニング経費もバカにならない。

追い出されたあとは次の職場に30件も電話したことをドヤってツイートしていた。1件目で決まっていた場合、残りの29件は審査や返事をしたにも関わらず、バカダヌキのせいで冷やかし状態になる。何十人を無駄に動かすことになる、莫大な社会的損失。

派遣といえど常識やマナーをある程度守って頑張る人には会社も合格を与える。

だが、ここまでの迷惑社員となると次なる「合法的仕打ち」が当然必要で、それが無視や叱責に繋がるのだが、バカダヌキはそれをパワハラやいじめととらえている。

もしこの世に法律がなければ、会社や社会全体にこれだけ迷惑をかけるタヌキはみんなからぶん殴られて半殺しにされているだろう。

借金や延滞、会社でのトラブルやバカみたいな採用申し込みに無断欠勤。

これらが刑法ではなく、民事でもグレーの部分があるから大人たちは手を出さない。だが、合法的な仕返しは受けて当然なのだ。


タヌキは相手への悪態が自分に跳ね返ってきて
「痛い痛い」
と言っている馬鹿といえよう。

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