作曲家・DTMer向け英語活用のすすめ(実践例)
前回は英語による情報を手に入れるために役立つであろうツールをいくつかご紹介しましたが、この記事ではどのような所でどのような情報が得られるのか、いくつか例をお見せしたいと思います。
1. マニュアルやサポートページ
最近はブログやツイッターで得られるセール情報をたどって海外のショップから音源やプラグインを購入している方が増えていると思います。しかし、その場合は日本語のマニュアルが付いてこないため、このマニュアルを読まない人も多くなったように感じます。また、メーカーによってはマニュアルではなくサポートページで製品の解説を行っているので、そこでも英語に触れなければなりません。マニュアルやサポートページをすべて読む必要はないのですが、実は音源やプラグインの使い方に関するコツやお薦めの設定などが書かれていることもあるのです。
例えば、オーケストラ音源などを制作・販売しているOrchestral Toolsというメーカーのサポートページを見てみると、次のリンク先では他社のオーケストラ音源と混ぜる際のアドバイスも載っています。
Blending With Other Libraries
https://orchestraltools.helpscoutdocs.com/article/84-blending-with-other-libraries
このページにある「1. The right reverb」をDeepL翻訳にかけてみると、このように訳されます。
Orchestral Toolsの製品を所有してないとわからない単語もあるかと思いますが、日本語の文章としては読みやすく訳してくれました。
もう一つ、Performance Samplesの「Oceania II」というクワイア音源を例として取り上げます。
Oceania II - Manual
https://www.performancesamples.com/oceaniaii/#manual
このメーカーは各製品のページに簡易的なマニュアルを用意しています。上記リンク先の「Sample Delay」という項目を訳してみましょう。
この音源はデフォルトで発音タイミングが少し遅れる仕様になっているため、トラックの再生タイミングを-80msに設定しておけばクオンタイズをかけた時、ビートに合わせることができると記載されています。
エフェクト・プラグインなども同様に各パラメータをどう設定すれば良いのかメーカーごとに差異はあるかもしれませんが、詳しく書いてあることが多いので、ぜひ翻訳ツールを活用して読んでみてください。
2. フォーラム
DAWや音源・プラグインを使用する中でトラブルに見舞われた際や、それらの応用的な使い方に関する情報やアイデアを得たい時などは海外のフォーラムを活用すると良いでしょう。
フォーラムで何か尋ねたいことがある場合は英文を書き込む必要がありますが、必要なワードに絞って検索をかけることができれば、他の人たちの書き込みを読むだけで十分だと思います。
ここでは僕が普段よくチェックしているフォーラムをいくつかご紹介したいと思います。
Gearspace(機材に関するニュースやレビューに)
https://gearspace.com/
KVR Audio(ソフトウェアやプラグインの情報に)
https://www.kvraudio.com/forum/
Vi-Control(オーケストラ音源や打ち込みなどに)
https://vi-control.net/portal/
このようなフォーラムでは個人で制作されたツールなどを見つけることも可能です。例えば、日本でもユーザーの多いオーケストラ音源のCinematic Studioシリーズもレガートのタイミングを整えないといけない音源です。これを少しでも楽にするためのツールが下記リンク先で紹介されています。
DAWを開発しているメーカーのサイトにもフォーラムが用意されていることが多いです。そこでは新機能についての議論も行われているので、リクエストなどがあれば積極的に発信をしてみましょう。
まだまだご紹介したいものはたくさんあるのですが、この記事では以上とさせていただきます。
最後になりましたが、作曲・編曲オンラインレッスンを行っています。1日に見ることの出来る生徒の数は少ないのですが、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
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