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心のメンテナンス

今回は、被災地で活動する災害ボランティアとして活動以外で気に留めていただきたいことを投稿しますが、記述がおかしいところや伝えきれないことは公開後でも加筆するかもしれませんのでご了承ください。


共感疲労」「惨事ストレス

こんな言葉を聞いたことありますか?

共感疲労《きょうかんひろう》とは、他者の辛い気持ちを推し量り、いつしか自分自身の心が疲れてしまう状態をいいます。

他人の苦しんでいる状態を前にしたとき、自分と置き換えその思いに寄り添うことは自然なことかもしれません。

しかし、過去に同じような強いトラウマ体験がある場合、その記憶がよみがえったり、感情移入が過ぎてしまうと心が不安定になり気分が落ち込んだり、不眠や体調が崩れるなど、意思に関係なく身体に異常が現れることがあります。

ストレスを感じてるかも・・・と思ったら

悲惨な映像などに触れた量と心理的反応は比例するといわれます。
そのようなニュースやSNSの情報を頻繁に、長時間観ることを避け、いつも通りの生活を送るようしてください。
趣味や運動など気分転換をすることもお勧めいたします。
ゆっくりお風呂に浸かったり、思いを人に聞いてもらうこともいいかもしれません。
また、私たち大人だけなく子供にも恐怖を抱くような映像や写真を頻繁に見せることは控えてください。

惨事《さんじ》ストレスは、自らが惨事に直面したり、悲惨な様子を見聞きしたりして起こる精神的ショック、あるいは何もできない自分を責めたり、罪悪感を覚えたりするストレスのことをいいます。

私自身も支援活動を続ける中で、そのようなストレスを感じたことがありますし、ストレスを抱えている方々にお会いしたことがあります。

当初は感じることのないストレス

非日常的なその光景と活動は、意識のないところで普段にない緊張感と高揚感に包まれます。

活動から日常に戻る、その繰り返しになるわけですが、いつの日か普段の生活でも意識や記憶が留まり、TVやYouTubeなどで災害の映像を観るだけで何とも言えない感情が沸いてくるようになりました。
それが惨事ストレスだったのかもしれません。

誰もがスーパーマンではありません

職業として災害活動に従事する人たちだけでなく、支援活動をするボランティアも含め、多くの支援者は使命感や責任感をもって携わっていることと思います。

しかし、自然相手ではどうにならないことがあるということ。
職責や熱き想いがあっても超人でもなければ全てにおいて万能ではないことを受け入れなくてはなりません。

災害で経験する辛さやできないことへの後悔は「ごく普通の感情」として、ときには自分を褒め、労わり、活動から離れて普段の生活に目を向けることが大事です。

その思いがいつか、どこかで、誰かに届くことを願って。

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