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衰退してしまったバーチャファイターのことを考える。その4

さて、ついにシナリオ考です。

・放棄されてしまったストーリー
VF2までは格ゲーにシナリオをメインに取り込まなくても売れた時代と言えるでしょう。(VF2はアニメ版やCG集で補完していた)ところがVF3が出る時代になると、KOFシリーズが人気となり、シナリオやキャラクターがゲームの内容と同じくらい注目されるようになります。KOFはその波にのって大人気となるのに対し、バーチャはVF3でストーリー要素をゲーム中に一切取り込まなかったため、ライト層やオタク層が一気にKOFを始め他ゲーに流れてしまいました。これは本当の話。
ゲーメストなどでVF2まではバーチャの絵を描いていた絵師達が次々にKOFの絵を描き始めましたから(ただ、フォローしておくと、当時はAM3研のラストブロンクスも人気でした。ラスブロもゲーム中ではストーリー要素はありませんが、濃いキャラで負けていませんでした。家庭版はコケましたが、それでもキャラにはしっかり入れ込んでいました)
個人的にはそこでシナリオをぶった切ってしまったのがバーチャの大失敗と思います。しかも失敗に気がついていない。
シナリオって大事なんですよね…シナリオのためにゲームする人の方がおおいですし、シナリオが悪いゲームはどんな大手メーカーのゲームでもクソゲー扱いされますから。
(シナリオに入れ込んでいるソウルキャリバーが5でキャラを世代交代させた上に一方通行なストーリーモードを作り、対戦重視型にしたおかげで従来のファンから不評を買い、結局6では時間軸戻したんですよね。)
そもそもバーチャは全盛期の2でアニメ化もされているわけなんですが、その時出来ていたことがVF3以降出来ていない(やめた?)のはなぜなんでしょうか。

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(アニメオリジナルキャラのエヴァ・デュリックス。J6の研究者で(アニメにおいて)サラを洗脳しデュラルを開発した黒幕。ゲームでもNPCとして登場してほしかったキャラクターの一人)

・エンターテイメント性がない
全盛期であったVF2時代を思い返すと、アニメを始め様々なコンテンツを展開していたんですよね。
CG集兼キャラソンも出してましたし、バーチャキッズだなんてのもありましたよね。グッズもたくさん出ていました。
大掛かりな大会だけでなく、ゲーム以外の部分でも楽しめるところが多くあったのがVF2でしょう。もちろん売れたからできたことでもあったんでしょうけど。(あと攻略本がすごかった。ファミ通のマニアックス。ネタ本のマニアックスリプレイズも最高でしたね。あとバイパーズやメガミックス。)
VF3ではまだグッズや家庭用のCGムービーもあったんですけど、VF4ではアイテムやプレイヤーデータに費やしてしまったのか、そういったものはほぼほぼ無くなってしまいます。
特に鉄拳やソウルシリーズが家庭用となると必ずCGムービーやソロモードを徹底して作り上げるのに対し、バーチャはそういったものは4evoのクエストモードを除いて無いので、対戦にやりこめない多数のプレイヤーは飽きてしまいます。

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(4evo家庭版のクエスト(公式のPV動画より)の画面。プレイヤーが架空の都市のゲーセンから全国大会を目指し頑張るお話…ってそういうのはどうでもいいんでキャラクターの事を語ってくださいよ!! クエストモードそのものの出来は良いんですが)

(ソウルエッジ家庭版のアーケードモードのエンディング。一定箇所でコマンド(主にボタン連打)で分岐するEDだった。VF2より劣るクオリティにも関わらずこうやってクリアしたプレイヤーを楽しませる要素があった。バーチャは最終作までエンディングがスタッフロールのみでエンターテイメント性の低さを象徴しているよう。(VF2のみ隠しEDムービーが存在するが…))

・パチスロ版の方がシナリオの出来がよい
シナリオといえば、バーチャはなぜかパチスロ版(特にバーチャファイターレボリューション)ではゲームとはうって変わってストーリー重視でどのキャラも喋りまくる(レボに関しては英語キャラも日本語で喋ります。声優さんもまあまあ豪華)んです。各所で突っ込まれている晶もしっかりJ6と絡みますし、兎に角出来がいいんです…

なぜゲーム本編でやらないのか…

せめて家庭用だけでもシナリオモードがあればなあと思います。
シナリオを見るがためにゲームをやり込む人がたくさんいるのに非常にもったいないです。


(散々アドバタイズデモでは絡みがあるのにゲームのストーリー上では1ミリも接点がない晶と剛の因縁対決がパチスロで実現しているのにはいろいろとツッコミをせざるを得ない。ゲームでやればもっと楽しめるはず。あとセリフ数本編の10倍以上はありそうですね…)

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(当たると拝める?パイのかわいい2Dイラスト。こういった遊び要素も本編では存在しない。)

・そもそも最初からシナリオがおかしい
ゲーム本編のシナリオそのものはなんというかめちゃくちゃで、特に悪役を活躍させる方法を知らないんだろうなと言った感じ(このまま続編が出たら間違いなくジャンも噛ませ犬でしょうね)なのですが、その1でも取り上げたこちらの動画で割愛させていただきます。ほんとキリがないんで…
きちんとしたシナリオライターがいないんでしょうね。

キャラにせよ、シナリオにしろ、こういったゲーム操作以外でのエンターテイメント性を破棄してしまったのが致命傷だったと思います。
誰もが楽しめる、盛り上がれるゲームに仕上げればよかったのではないでしょうか。対戦重視だとどうしても勝てる人だけが残ってしまいます。
昨今よく「にわかを追い返すコンテンツは死ぬ」という記事やまとめもよくみますが、バーチャが客を失った理由の一つでもあると思います。
みな対戦に必死でにわかを許さないという感じがします。
やはり楽しさが足りなかったということではないでしょうか。
それこそファイターズメガミックスのような感覚が最新のバーチャでは足りていないのではないでしょうか。結局それが前回の「キャラが地味」にもつながっている気がします。

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(かつて公式サイトで配布されていた影丸の壁紙。Sコスのカスタマイズとはいえ、こうしたキャラのプライベートっぽいところが垣間見えるだけでもエンターテイメントである。)

今まで衰退の原因は開発が原因のように書いてきましたが、彼らだけが原因ではありません。我々プレイヤーやファンにも原因はあります。
そのあたりはまた次回以降。


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