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衰退してしまったバーチャファイターのことを考える。その3

今回はキャラクターについて。このシリーズが終了してしまった核心とも思う要素の一つだと思います。

・地味?な印象が強いバーチャのキャラ達。なんで地味なの?
バーチャはなぜ衰退したのか系統のまとめを見ても必ずといっていいほど「キャラや見た目が地味だから」というコメントが見られます。
私個人としてはキャラクターそのものが地味というより、”キャラを地味に見せてしまっている”感が強いと思います。
キャラクターそのものに関しては王道を貫いている感じでしょう。鉄拳やKOFに濃いキャラやオタク狙いなキャラが多いのに対し、バーチャはベーシックな感じのキャラが揃っているのにはある意味個性を感じます。
問題は見せ方です。

1:エフェクトが地味(カウンターで光るだけ等)で全体的な見た目の盛り上がりに欠けている。
2:キャラのセリフが少なすぎる。とにかく喋らない人物達
3:キャラの物語がゲーム中で全く語られない。

この3つがキャラを”地味に見せてしまっている”のでは無いでしょうか

1:特にバーチャは2D格ゲーお約束の飛び道具が出ず、現実重視であるため2Dよりも必然的に地味に見えてしまう。文字表記もスコアタック以外では表記がないため盛り上がりに欠けてしまう。画面の主となるキャラが薄く見えてしまう。

2:他ゲーと比べてとにかくキャラが喋らない。特に被ダメボイスが各キャラ1種のみ、継続キャラクターはVF3からバンク使用など、雑な印象が強い。極端な話、人形っぽい。
技名を言うこともないし、長いセリフも(演出パートを除いて)無い。
ちなみに日本語キャラのキャストはなかなかの大御所声優を起用している。もったいないの一言である。

3:元々ゲーム中におけるストーリー要素を放棄しているため、キャラのバックグラウンドが見えない=感情移入ができない。結果的にキャラが無個性にみえてしまう。VF2までは許せたが、VF3の時代あたりから他ゲーがキャラに入れ込みを始めてしまったため、無個性が許されなくなってきた。

新規キャンバス1

(エイプリルフールの動画で波●拳を出すジャン。このバーチャがやりたいと思った人は意外に多かった…)

・キャラをシステム面以外で魅せれば…
やはりストーリーをきちんとしたシナリオライターにまかせ、そのストーリーに合わせてキャラを組み立てていくべきでしょう。そうすれば自ずとセリフも増えて多少は地味から抜け出せるのではないでしょうか。
VF2時のアニメバーチャなんか見てると子どもたちに技名を言わせたかったのかな?という感じでしたが、ゲーム本編でそれをやらないのはおかしいですよね。
個人的にはストーリー上で因縁関係のあるキャラが登場時と勝利時で特別なセリフに切り替わらないのは逆にバーチャのテーマの一つである「リアル」に反するものではないでしょうか?例えばパイとラウが戦うのに二人共他人行儀だとか、サラとジャッキーが戦うのに他人行儀だったりとか。不自然ですよね。
そもそもそういうものはVF3の時代既に他ゲーでは取り入れていたんですが…
それ以外にも随所でイマイチトレンドに乗れていない(何かと一歩遅い)のもキャラを地味にさせているのではないでしょうか。

新規キャンバス2

(登場があまりにも遅すぎたヒールポジションの剛。本来彼のようなポジションのキャラクターは2作目で登場すべきである。バーチャでは濃い目のキャラなので、もしVF2で出ていれば…?)

ストーリーはちょっと尺が無くなったので次回に。
兎に角gdgdでツッコミしか出来ないストーリーなんですよね…
いまや鈴木裕氏はシナリオメインのシェンムーを扱っていますが、なぜバーチャではシナリオ放棄してしまったのかが気になるところです。
(鈴木氏ではなく、周りがそうさせてしまった?)

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