議論を封印してはならない~5Gの健康被害の可能性について~

(Business Journal 2019.11.10 文=浜田和幸  より要約)
一部の地域で普及が始まった5Gではあるが、健康被害が発生する可能性があるという研究がいくつか出ていて話題になっている。
日本では5Gは2020年春から導入予定。
現地メディアでの報道も過熱しており、デモなども起きているが、日本では健康被害の危険性すら無視されているのが気がかりである。
既にイタリア政府では5Gの使用を制限する裁判所の決定まで出ている。
どうやら5Gの基地局からスマホに送信される電磁波が人体に悪影響を与える可能性があるらしく、日本も他人事ではないはずだ。
健康被害の根拠に上げられているのが、2005年から今日まで欧米各地で行われているマウスを使った実験では、皮膚、目、生殖能力への悪影響が懸念されている。
また、4Gは周波数が6GHzであるが5Gは30~100GHzになりこれほど周波数に晒されることは前代未聞
残念ながら日本ではこうした研究も対策も全く行われていない

この文章を読んで私の口は、封印とは逆に開いた口がふさがりませんでした。
5Gという新しい技術を導入することを国策として進めていることは良いです。時代と共に技術が発展し、それが普及することは良いことだと思います
しかし、新しい技術には必ず何らかの健康への懸念が生じるのもまた当然の道理。
そうしたら、国が大手をふるって「問題ないですよ!」と言えるように、しっかりと研究をするべきではないのでしょうか
元々人間というのは新しいものに対する好奇心と、若干の不安を抱くもの。
そして欧米諸国では2005年、14年も前から研究している5Gと健康被害の関連性の研究を、日本が全くやってないってなったらそりゃあ開いた口もふさがりませんよ
確かに電磁波と人体やマウスへの影響というのは長期間にわたって研究が必要で、その分お金も手間もかかるかもしれません
しかし、新技術を導入するにあたって「大丈夫ですよ!」とちゃんと研究という後ろ盾なくただただ基地局をどんどん増設してるって…バカかな、って思っていいですよね?
実際現時点では健康被害が発生するかはわからないです。
そしてガラケーの時代から、「長時間電話していると電磁波で頭が悪くなる」というような世迷言が流行ったりもしました。
しかし今回に限っては、5Gを開発したきっかけが、暴徒の鎮圧に際して使わる電子銃(ADS)だった(出典は上記記事より)こともあり、ただただ便利になるから、新しい技術だからと脳味噌停止して行動するのではなく、きちんと研究をすることは絶対に必要だと思います
電磁波だと、結局因果関係が立証できないから裁判沙汰にならないからなんて甘く考えているんでしょうね…。
実際5Gの電磁波によってなんらかの健康被害が出たとしても、裁判上はなかなか因果関係は立証できないと思います。現時点の司法制度では。
でも「だから研究しなくていい」という訳ではない
日本は、研究や技術によって成り立ってきた頭の良い国だったはずです
つい最近だって、線虫をつかった尿検査のみでのがん検診を可能にする技術を開発したのは日本であり、とても素晴らしいことだと思います
これでより沢山の人たちが、がんの早期発見に寄与すると思うと日本の技術は素晴らしいと思う訳です。
しかし、この分野で研究が進まないのは…やはりお金にならない研究だからなのでしょうか。
とはいえ、議論すらしないというのは、憲法を否定するような言論さえ許している、幅広い表現の自由を認めた日本国憲法下においてなんて勿体ないのだろうと思ってしまいます

私はヘビーネットユーザーですし、スマホもよく使います
5Gが来たら、端末の値段にもよりますが、比較的普及した頃には自分も使っていると思います
最低でもそれ位までには、日本でもちゃんと研究がなされ、せめて問題がない電磁波(周波数)だけを使用するとか、対策が講じられることを祈ってやみません
そしてまた、そうやって対策をするためには、「研究」が必要なのです
気づいた今からでも遅くないから、早急に研究に着手すべきです


もし心に響いたならば……投げ銭のひとつやふたつやみっつやよっつ!!よろしくお願い致す!(笑)