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盲学校寄宿舎のお風呂の日常

皆さんこんにちは。ひどい雨が続いていますね。皆さんの地域は大丈夫でしょうか? いざというときのために避難場所などを確認しておくだけでも防災意識が高まりますので是非、一度ご確認してみてください。

さて、今回は「寄宿舎のお風呂」についてです。めっちゃマニアックな話題ですね。誰がこんな話に興味を持つんだろう(笑)

私が筑波大学附属盲学校の寄宿舎に入っていたころのお話です。現在では大分変っているかもしれませんが・・・

私たちの寄宿舎には下は中学生から上は元社会人までいろいろな年代の方が男女合わせて約100名ほど一つ屋根の下で住んでいました。もちろん、男女の棟は別々ですよ。

そして、お風呂は洗い場が4つ+1つ、浴槽が10人ほどは入れそうなものが一つとそんな感じの状態でした。お風呂自体は確か18時ごろから21時00分まで入れるので、その中で適当に入りに行くという感じです。

混んでいるときは洗い場の順番待ちがあったりするのですが、全盲の方、弱視の方それぞれごちゃまぜですので、みんな助け合いの精神でお風呂を使っていました。

筑波大学附属特別視覚支援学校のホームページより記載

寮生A「どこか開いていますか~」

私「2番線が開いています~」

寮生A「ありがとうございます~。」

こんな感じで、入り口から1番、2番、3番、4番と並んでおり、さらに反対側には0番線と言われている、洗い場もありました。0番線はなぜがお湯の出がほかのものよりも弱く、人気がない洗い場でした(笑)

また、集団生活ですが、お風呂の温度については結構論争になることもありましたね~。勝手に熱いからと言って水で薄める子や逆の子も。

また、脱衣場も人が沢山になると結構大変でしたね。全盲の子が手を伸ばし探り探りしているといろんな人にぶつかったり、意図せず触ってしまったり(笑)、みんなマッパに近い格好なので(笑)、弱視の子が気が付いたときは棚などに誘導していましたね。

全盲の子も、開いている棚をたたいて、「こっち、開いているよ~」って声をかけたりしていました。

盲学校は当たり前ですが、視覚に障害がある方が来られています。見え方もそれぞれなので、お互いに声をかけるということを自然と行っていました。

盲学校を卒業して今振り返ってみると、今の日常生活をしている中で自分から声掛けをどれだけしているか、と思うとあまり声掛けをしていることがないように感じます。

このご時世、なかなか挨拶自体も行わなくなっているようですが、ぜひ、ちょっとした声掛けを、不審者にならない程度に←重要 していきたいと思った今日この頃でした。

結論:にぎやかで結構楽しかった(byようちゃん)

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