身体的デトックス

結論。
汗をかくことはデトックスにはなりません。

デトックスとは本来、“解毒”という意味です。汗の中に含まれる成分は、水とNacl(塩)がほとんどです。汗をいくらかいても体の中の毒を排出することはありません。

汗の意味を知っていますか?汗は体温を調節するために出ます。体温の調節といっても下げる効果になるのですが。スポーツをした時に体温が上がり熱中症にならないために汗を出して体温を下げています。風邪を引いた時に汗をたくさんかくと熱が下がっている、ということも同じ意味があります。
このように体温を下げる効果のある汗はエクリン腺という全身にある穴から出てきます。
汗にはもう一つアポクリン腺という汗を出す穴があります。ここから出てくる汗は、精神性発汗と言い、手のひらや足の裏、脇などに多く穴があります。緊張している時にたくさん出てくる汗になります。手に汗を握るというのはここからきているものだと思われます。

汗には2種類ありますが、毒素を出しているということはありません。

そうするとデトックスをするには?ということになります。人間が毒素を排出するためには、排泄(排尿、排便)になります。ドーピングをしていないか?その時は、尿を調べます。薬物を使用していないか?これも尿を調べます。糖尿病は体で糖を代謝できなくなり尿として排出されている状態です。排便は皆さんもご存知の通り、吸収できなかったものを体の外に排出しています。
このように、人間にとって不必要なものは排泄によって行われています。
おしっこに行きたくないからといって、水分を取らないことがデトックスを止めていますので、きちんと水分を補給するようにしましょう。
これから、暖かくなってくると脱水や熱中症の予防もできますので、一石二鳥です。

排便について、成分は個々人飲食物や体の状態によって変化が大きいので詳しくはのべません。問題は便秘にならないことです。便秘を防ぐためには、腸内環境を整えておく必要があります。腸内環境とは?腸内には赤ちゃんの頃に定着した常在菌がいますが、多量飲酒やタンパク質の取りすぎなどによって菌の働きが悪くなったりします。働きが悪くなると、蠕動運動(ゼンドウウンドウ)と言い便を肛門まで押し出す動きが鈍くなり便秘になってしまいます。それだけではありませんが。ただ、腸内の環境を整えるということは、腸内の細菌の数や働きを良くすることにあります。常在菌に関して、赤ちゃんの頃に決まってしまいますので、今からというのであれば、発酵食品を食べましょう。納豆や豆腐、キムチなどです。菌のエネルギーになるのが食物繊維と言われていますので、野菜やきのこ類もきちんと食べましょう。
大きくなってから、発酵食品による菌は定着しないと言われています。定期的に発酵食品を食べることをお勧めします。
私は、キムチを毎日食べるようにしています。

本当にデトックスをしたいのであれば、水分を沢山飲みおしっこにいきましょう。さらには、便秘にならないよう腸の状態を整えていきましょう。腸の状態を整えると、栄養素の吸収率も上がっていきますよ。

今井接骨院

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