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もへぢる草

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これはなんでも好きなことを書いていいマガジン
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記事一覧

GARGOYLE(1)

 曇り空。生臭い息のような風。  その臭いは、ダニーの隙っ歯を思い出させる……あいつは、…

【世界滅亡アンソロ試読】映森

これは「#世界滅亡アンソロジー」に掲載した、笠鷺リョーノの文章作品の冒頭部分の抜粋です。…

悪夢 5/5 おわり

1/5 2/5 3/5 4/5 これが最後です    光は影を虐げる。  この場合、何を光と…

悪夢 4/5 僕らは互いに憎しみ合うように出来ている。

(前の前の前の話 1/5) (前の前の話 2/5) (前の話 3/5)  僕らは互いに憎しみ…

悪夢 3/5 僕の憎しみを理解することは誰にもできない。

(前の前の話 1/5) (前の話 2/5)  僕の憎しみを理解することは誰にもできない。  …

悪夢 2/5 "彼"は暗闇の中から現れた。

(前の話-1/5)  "彼"は暗闇の中から現れた。  突然に姿を現した。僕が病院に息子を迎えに…

悪夢 1/5 それはまるで悪い夢のようだった。

これは「やってられっかこんな人生(もの)」に収録した作品です。 全部売れてしまったので公開します。  それはまるで悪い夢のようだった。  彼女は掃除機に吸い込まれていくごみのように車体の腹に呑みこまれ、消え去り、音も立てずにいなくなった。後には、彼女のブロンドの一房が地面に少しだけへばり付いていて、それ以外はまるで奇術師の手にかかったみたいに何もなかった。僕は茫然とそっちを見ていたので、スピンした自動車を降りた過剰積載の少年たちが酩酊した様子で橋のアベックに突っ込んでいくの

青く塗れ

※この作品は、アンソロジー「物語とは須らく喪失である」に寄稿させていただいたものです。 …

アムゴネ・ソードレッグの奇妙な邂逅(未完)

この文章は、もうだいぶ前に断筆したやつの供養です。お盆なので  アムゴネ・ソードレッグは…