かきことばはあらわれる

*世の中には、2種類の言葉がある。って、この言い方はいつも思うけど、ズルイよね。そりゃあ2つに分けてんだから、2つに分かれるに決まってるじゃないかとアッシも思うんだけどさ、今日はカンベンしておくれ。よし、仕切り直そう。世の中には、2種類の言葉がある。それは「話し言葉」と「書き言葉」だ、なのです。

これは、説明しなくても大丈夫だね。話し言葉と書き言葉、あなたもちがうでしょう?でね、ぼかぁ書くことをする人間だからか、いや、たぶん関係ないとは思うけれど、話し言葉と書き言葉なら、書き言葉のほうがその人がよくあらわれると思うんだよなぁ。簡単に言えば、話しているよりも書いたものを見る方が、よっぽどその人を理解できる気がしてしまう。というのも、だいたいの人は「書く」という行為が日常的じゃない分、話すみたいに取り繕えなかったりするのかもしれない。

例えば、SNSは情報のシェアだと思われているけれど実際のところ多いのは感情のシェアだ。喜怒哀楽、さまざまな感情がシェアされる。で、感情がベースにシェアされる理由としてはさ、話し言葉じゃなくて書き言葉だからじゃないか、とおれっちは思ったわけさ。だって、ツイッターを見たらその人がどんな人かってのは、輪郭程度にはわかる気がするもんね。もちろん、この法則がいいふうにはたらいている人も、わるいふうにはたらいている人もいる。

統一されたフォントの中でも書き言葉はよく人があらわれるんだから、手書きだったら、もっとそうだろう。ぼくたちは話している言葉よりも、書いている言葉の方が人が出るのは、自分に向けて発信しているからかもしれないねー。今日はここまでで、おしまい。


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