お金のためだけに働いているわけじゃない。

*抱えている仕事の数がどんどん増えてきて、どうにもこうにも首が回らなくなってしまった。管理する側のプロジェクトもあれば、管理もしながら一部を担当しているプロジェクトもあったり、ライティングだけやデザインを担当しているプロジェクトがあったりと混在していて、頭を切り替えるだけでも時間がかかってしまう。古いコンピューターを起動させたときのような音が響いて、それくらいの時間がかかる。案件数と売り上げが比例しているわけじゃないってのが、これまた悩みなんだけど。

今日、あらゆるプロジェクトの返信をまとめてしながら「この仕事のやり方と、今の感じ、良くないなぁ」と心から思ったのだった。それぞれのプロジェクトはもちろん、仕事として任されている部分の隅々にまで目を配らせれていない。おおまかな流れを汲み取るだけになってしまって、細部に神を宿せていないのだ。そしてそれ以上に、クライアントやお願いしている相手さんなど、やりとりをしている人たちへの気遣いやホスピタリティがまったくできていないことに自分で気が付いて、ちょっとヤな気持ちになった。

気遣いやホスピタリティというのは、資料を見やすく配置したり、相手がその仕事に取り組みやすいように自分ができるあらゆることで、これができていない状態になってしまっていた。気遣いだけでなく、メールの文章に遊びを加えて面白がってみたり、そんな余裕すらもなくなってしまっていた。これは、ほんっとうに良くない。

そんな気遣いやホスピタリティの言い換えてみると「どっちの仕事か分からない曖昧な部分」のことだ。資料を見やすく配置しなくても、よく見れば分かる。でも、見やすくしたほうがお互いに心地いいだろう。ファイルを整理するのもそうだし、職場を掃除するのだってそうだ。どっちの仕事でもないような、誰かがやればいいこと、やってくれたら嬉しいこと。やらなくても仕事としては成立するだろうけど、ぼくはなにも仕事として成立させるためだけに、仕事をしているわけじゃないはずだ。

もちろん、お金のためにも働いているけれど、お金のためだけに働いているわけじゃないはずだ。仕事を通して表現したいものがあったり、力になりたいことの力になるためだったり、相手のことをもっと知れたり関係性を育んだり、自分自身が成長するためだったり、そんな色んなことのためにも働いているはずなのだ。

ああ、今のままじゃよくないぞ、おれよ。たいしたことないんだし、技術も拙いんだから、まずは相手に気持ちよく仕事をしてもらおう。任天堂の岩田さんが言ってた「ぼくは、一度仕事をした人に、もう一度あなたとお仕事したいです!って思われるように働いてきました」って言葉、思い出すなぁ。


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