腹の立て方のちがい

*友人と話していて、その腹の立ち方はなんとも女性的だなぁと思った話があった。その友人が男性とデートをしていて、それはなんとも星が綺麗な夜だったそうだ。その友人は四国の田舎育ちなもんだから、星とか花はお手の物で、「あれが夏の大三角、その隣にあるのが〜」なんて話をしていたんだって。そこで男性が「そんなことも知ってるんだね」と、まあ普通な一言を漏らしたそうな。で、その友人はその一言に腹を立てたんだと。

どこに腹を立てたか、一瞬わからないでしょう?ま、文脈やその二人の関係性もあるんだろうけど、友人は「そんなことも知らない女だと思ってたの?」と心の内で腹を立てたそうだ。なんともこの腹の立て方が女性っぽいなぁと思い、びっくりした。

男性だとたぶん、直接「そんなことも知らないのかよ」って言われることのほうが、腹を立てると思うんだよなぁ。傾向として、体裁とか体面とかを気にしちゃう生き物だからね。しかし逆に女性は「そんなことも知ってるんだね」と言われることで、その奥にある「知らないと思っていた」みたいな事実を見つけて、腹を立てる。この違いがなかなかに面白いもんだと思った。

女性と男性と書いてしまっているけれど、丁寧にいうと「女性性」と「男性性」かな。男女ともにあるだろうし。女性の方がある意味では「なめられる」ことに敏感なのかもなぁ。で、ですよ。なんでこれを思ったかというと、ぼくが最近、女性的な腹の立て方をしたからだったんだよなぁ。身体も大きくて、ヒゲも生えてロン毛でクマみたいなぼくも、女性的な腹の立て方をする。そういえば、女々しいって男性に向けて使う言葉だし、男勝りって女性に向けて使う言葉だね。


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