離れたところから見るプロ。

*きのうから、絵本『やさしいて』の特設サイトがオープンしました。絵本について、テーマソングについて、印刷・製本を担当してくださった藤原印刷さま、装丁を担当してくださった出版社さりげなくさまについて、『やさしいて』と一緒に、絵本に関わってもらった方々をご紹介しています。ほんのちょこっとだけですが、立ち読みもできますよ。あとあと、今回はちいさいちいさいサイズの絵本なので、それを伝えるためのイメージ写真もあります。この写真がねー、またいいんだ。

今回、絵本だけでなく、それにまつわるものの制作もほぼひとりで行いました。HPも、PVも、取材も対談も、オンラインショップもぼくのお手製です。いやはや、お手製ってよりは拙いもんで、ごめんなさい。予算の都合もあり、今回はつくれるものはじぶんでつくろうと決めていたんです。プロの仲間たちに頼みたいのはマウンテンマウンテンだけど、ちゃんとしたお礼もできないのもあるし、なにより最初だからひとりでやってみたかった。やってみないと分かんないこともたくさんあるしね。

ひとりでやってみた感想としては、やっぱりひとりでやるのは、よくないよ。よくないというか、なんだろう?広告屋さんってのが世の中にいるのには、ちゃんと理由があると思ったんですよね。自分のつくったものを、自分以外の人に考えてもらう。自分の作ったものを自分でPRするって、なんだかヘンだしむずかしいんですよ。

当人にとってはうんうん頭を抱える悩み事が、他人からすれば原因がすぐに分かったりするように、離れたところから考えてもらうってのが大事なんですね。でも、作り手はそれをなかなかできない。そりゃあ愛着持って作ってるわけですから、いまさら他人になんてなれないんですよ。親子みたいなもんでね。

じぶん以外の人はどう思うだろう?どう考えるだろう?を考える上で、他人の目や力ってのは必要不可欠なもんだ。だから、世の中には広告のプロがいて、いい仕事をしているんでしょう。ぼくも仕事で文章を書いたりコピーを書いたりできるのは、離れたところから見れているからだもんねー。こういうのを、客観的というのでしょう。もっといえば、お客さんと同じ立場に立てるってのがおおきいんだろうな。


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