「リ・アクション」なんだ。

*おいおい、おいら、とんでもない事実に気付いちまったよ。え?どんなことか、ちょっと言ってみろだって?そうだな、言ってもいいけどな。おお、そうだ。おまえ、「カネより大事なものはない」ってよく言うあれ、どう思うよ?おいらは、そんなことねえと思うな。カネより大事なものなんて、たっくさんあるよ。え?例えばだって?例えば、ほら、ごにょごにょ…あれとか…それなんてのもそうだな、おお。ん?聞こえないだって?そりゃあカネより大事なものなんだから、タダで教えるわけにゃあいかねえな。

「リアクション」ってあるでしょ。誰かの行動や言動に対して、起こすものね。あれね、分解すると「リ・アクション」なわけだ。つまり、「リアクション」の前には「アクション」が必ずあるわけなんだよ。だって「リ・アクション」なんだから。思ってみれば、そりゃそうだ。誰かのアクションに対して返すのが「リアクション」だものね。なーにを当たり前のこと言ってんだこいつは、と思うだろうけど、そんなふうに「リアクション」のこと、考えたことなかったんだもん。

「リアクション」の前には必ず「アクション」がある。逆に言えば「アクション」なくして「リアクション」は成り立たないわけだ。ことばで説明するから当たり前のように感じるだろうが、実際の行動で考えてみてよ。ぼくらってさ、相手からの「リアクション待ち」になってること、多いでしょう?

もっと言えば、リアクションに左右されてしまうような場面もある。面接とか、恋愛とかもそうかも。でもね、何事も「アクション」が先だよ。自分がアクションする側だと認識しているだけで、変わることはたくさんある。心持ちが変われば、取る行動はもちろんのこと、些細な動きや振る舞いも変わってくるのだから。

もう一度言うよ。「リ・アクション」の前には必ず「アクション」がある。つまり、いつだっておいらが、おれが、あんたが、仕掛ける側なんだ。アクションする側なんだ。そのことを忘れずにいるだけで、人生って莫大なものが、すこし能動的なもんになっちゃうんでねえかい?


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