バターな選択、いかがでしょう?

*「バターな選択」というのを、日常の中に登場させてはどうだろう、という提案を、今日はしてみることにします。ええ、そうです。あの甘くておいしい、おいらもあんたも大好きな「バター」です。「ベターな選択」よりも「バターな選択」をしていこう、というのが今日のご提案になまりす。なんだか、テレビショッピングみたいです。


ベターではなく、バターですから、より良い方ではなく、「より甘い方」を選んでいきましょうよ、ということになります。どっちがベターか、どっちがより良いか、だけで選択していくのも飽きるじゃないですか。それに、ベターが「損得勘定」のように使われたり、世の中にとってや全体にとって、という意味合いで使われることも少なくない。そこで、「バターな選択」にご登場いただきましょう、というわけです。


甘い方、つまり、より自分を甘やかせる選択になります。ただ、何が自分にとって「甘い」のかを考えなければいけません。「儲かる」ほうが甘いのか、「たくさん人が集まる」ほうが甘いのか、「ホットケーキとかき氷」ならどっちが甘いのか、「休む」ほうが甘いのか、「はたらく」ほうが実は甘いのか、そのときどきでどうなのか。「甘い」という感覚、甘やかすこともなかなか曖昧なものですから、そのたびにどっちが甘いのかを真剣に考えて、それをちゃんと実行する。それが「バターな選択」です。


甘い蜜を吸うって、わるいことじゃないですよ、きっと。ぼくだって吸いたいし、できることならみんなで甘い蜜を吸いながら、甘やかしあって過ごしたいもん。本気で甘えたり、甘やかしたりするには、本気で取り組まないとできないことですね。なんでも枕詞に「本気で」とつけてみたら、それは案外むづかしかったりする。本気で休む、本気で寝る、本気で浮かぶ、本気で歩く。

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