隣人はどこにいる?

*コロナウイルスにより、オンライン化がさらに進んだ今の状況を「宇宙人ならどう思うか?」「江戸時代や昔の人が見たらどう思うだろう?」なんて視点で、ひまなもんだから考えてみた。まず、「電気の時代、電気でメシをくっている」と思うだろうなってのは、ずいぶん前に書いた気がする。でね、今日はもうすこし進んでみることにする。

インターネットが繋がって、時間や場所に関係なく、さまざまな時と場所とつながれるようになった。このことはさ、昔の人が見たらびっくりするはずだよ。大阪から東京に行くだけでも今生の別れだった昔、いまや2時間でパッと行けるどころか、電話やスカイプなんてのができちゃう。これ、どういうことかって、隣のお家とアメリカが、一緒くたになっちゃったんだよね。つまり、世界中が「隣人」になっちゃったと言える。

目や耳だけが、どこにでも飛んでいけるようになっちゃって、心だけがついていかない状態。それが、なんだか今のように思える。べつに悪いと言いたいんじゃなくって、あくまで状態として、ね。もちろん、すべてに心を張り巡らせるのは、とうていむりだろう。できる人もいるかもしれないけれど、ぼくにはできない。つまり、場所も距離も関係なくなってしまったいま、ぼくの「隣人」はいったいどこなのか、あなたの「隣人」はいったいどこなのか、決める必要があるかもしれないと思ってね。


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